練馬総合病院

練馬総合病院について

練馬総合病院について

令和2年度 公益財団法人東京都医療保健協会 練馬総合病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

<全項目共通定義>
集計対象: 2020年4月1日~2021年3月31の1年間の退院患者が対象です。
入院後24時間以内死亡、自費診療・労災・自賠等の医科保険以外の保険を使用した患者は対象外です。
厚生労働省「令和3年度の病院情報の公表の集計条件等について」に従い、患者数が10人未満の場合は「-」と表記します。集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合、延べ数とします。

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 20 194 318 401 511 594 1153 1174 530

本データは、当院を2020年4月~2021年3月までに退院した患者を、年齢階級別で分けたものです。
最も多いのは80歳台の患者さんで、入院患者の約4分の1を占めています。2番目に多いのは70歳台、3番目に多いのは60歳台と続きます。
練馬区の65歳以上の高齢者人口は2021年1月1日現在約16万人であり、今後もさらに高齢化が進んでいくと考えられます。当院は現在も60歳台以上の患者が入院患者の約7割を占めており、高齢者の受入体制を構築できています。
例えば、入院中のリハビリテーションはもちろん、地域連携室にて、転院あるいは施設のご紹介、自宅へ戻るための在宅医療のご紹介等、退院支援を実施しています。
なお、当院には小児科の入院施設がないため、9歳以下の入院患者が極端に少ないですが、
外来・救急診療においては小児の診察、予防接種等も実施しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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<定義>
診断群分類:診断群分類とは、患者の病名と提供した医療行為等の組み合わせにより、様々な状態の患者を分類するものです。
DPCコード:上記診断群分類を表す符号です。
転院率とは、同じDPCコードに分類される全患者のうち、診療所や他の病院に転院した患者の割合です。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 105 2.31 2.66 0.00% 65.59
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 74 24.16 20.51 26.00% 87.07
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 44 15.30 13.00 5.00% 80.89
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置2なし 定義副傷病なし 31 8.58 9.53 3.00% 74.97
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 処置2なし 定義副傷病なし 30 4.90 5.86 0.00% 44.70
<解説>
1位はポリープ等の大腸の良性疾患の切除術による入院でした。なお、定義には小腸の良性疾患も含まれていますが、当院では大腸の良性疾患の切除のみ行っています。誤嚥性肺炎、尿路感染症、胆管結石・胆管炎、ウイルス性腸炎と続き、内科系疾患に幅広く対応しています。肺炎治療では、患者の状態に応じ、呼吸器疾患を専門とする医師を中心に多職種で構成した呼吸器ケアチームが回診しています。腎臓または尿路の感染症は泌尿器科と、大腸のポリープ等で外科的治療が必要な場合は外科と連携し、診察・治療しています。胆管結石・胆管炎による入院では、内視鏡的に結石を除去したり、胆汁を排出する道を作ったりすることで治療を行います。ウイルス性腸炎では、絶食、補液、抗菌薬投与などで治療します。全体的に平均在院日数は全国平均と同程度ですが、転院を要することがある誤嚥性肺炎や腎臓・尿路の感染症では、調整に時間がかかることもあり、やや長くなっています。

 

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査を伴うもの 67 2.78 3.07 1.00% 74.60
050130xx9900xx 心不全 手術なし 50 18.34 17.23 14.00% 85.06
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置なしまたは心臓カテーテル法による諸検査等を伴うもの 44 3.30 4.44 0.00% 74.55
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査と血管内超音波検査等を伴うもの 28 2.79 3.26 0.00% 73.39
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 四肢の血管拡張術・血栓除去術等 処置なし 21 6.48 5.43 0.00% 78.90
<解説>
循環器内科では心臓や血管に関する疾患を含め多岐にわたって診療を行っています。中でも、狭心症と心不全の入院が多く上位を占めています。狭心症では内服治療か血行再建をするかを評価するため、心不全ではその要因を探るため、心臓疾患の評価のための標準的な検査である心臓カテーテル検査を実施することが多いです。検査結果に応じて、経皮的冠動脈形成術等の血行を再建する手術をすることもあります。
狭心症の診断および治療のための検査入院は平均3日、心不全治療のための入院は18日前後です。平均在院日数は全国平均と同程度ですが、心不全では、症例によってはADLや栄養状態の回復や転院調整に時間がかかることもありやや長い場合もあります。
その他にも足の血管が詰まって足の冷えや歩行時の痛み、ひいては壊疽につながる下肢閉塞性動脈硬化症などの疾患に対しても治療を行っています。

 

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 146 2.53 2.66 0.00% 67.61
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 63 2.19 4.86 0.00% 65.37
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 34 8.21 7.74 0.00% 68.18
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし 処置2なし 31 5.68 8.33 3.00% 78.61
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 26 5.85 7.23 0.00% 53.46
<解説>
1位は大腸ポリープ等の小腸大腸の良性疾患の切除術の為の入院です。下部消化管内視鏡検査にて大腸ポリープが診断された場合、患者から同意を得られている時には同時にポリープを切除し、安全確保の為一泊入院することがあります。また、当日内視鏡的治療ができない患者は、後日再度内視鏡を用いて切除します。2位は鼠径ヘルニアに対する手術の為の入院です。0泊、一泊等の短期間入院によるヘルニア根治術や腹腔鏡下ヘルニア根治術に対応しています。3位は大腸憩室の炎症や出血の治療の為の入院です。大腸憩室は良性疾患ではありますが、大腸憩室炎が悪化すると大腸穿孔、腹膜炎を併発し、手術が必要となる場合があります。また、大腸憩室出血が高度の場合、貧血が進行しショック状態となり、輸血が必要となる場合もあります。4位は主に大腸癌術前検査や、大腸癌治療後の再発等の有無等を確認する為の入院です。また、大腸・胃・肝・乳腺等の悪性疾患への手術や化学療法にも対応しています。5位は胆のう炎や胆嚢結石症に対する手術の為の入院です。胆石症に併発した総胆管結石を有する患者の場合は、内視鏡治療により総胆管結石を採石後に、手術をする場合があります。腹腔鏡下手術は開腹術に比べ手術創が小さく、術後の痛みも少なく回復が早い事が特徴です。
いずれも平均在院日数は全国平均と比べ、同程度または短期間での入院です。当院の外科的疾患に対する標準的治療はクリニカルパスを使用しているため平均在院日数が短いことが特徴の一つです。

 

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 141 29.72 25.09 58.00% 84.73
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 30 5.37 5.18  0.00% 68.63
160690xx99xxxx 胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 24 23.58 18.81 54.00% 86.58
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他等 21 16.57 18.74 10.00% 54.14
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 15 5.53 6.19 0.00% 53.93
<解説>
1位は股関節・大腿近位骨折で、折れた骨を正常な位置に戻しプレートまたは髄内釘で固定する「大腿骨骨折観血的手術」および折れた骨頭を人工の骨頭に置換させる「人工骨頭挿入術」の為の入院です。2位は前腕、4位は足関節や中足骨等の足部、5位は鎖骨や肩甲骨の骨折観血的手術の為の入院です。上位5位のうち4つが骨折に対する入院でした。
3位は胸椎や腰椎の圧迫骨折等の脊椎疾患に対し、手術をせずコルセット装着等での保存的治療の為の入院です。当院では脊椎疾患治療に力を入れており、手術が必要な場合には患者さんの状態に合わせて様々な低侵襲手術を実施しています。
1位、3位で転院率が高いですが、要因として平均年齢が高く、自宅へ戻る前に回復期リハビリテーション病院で治療する患者が多い為です。また、平均在院日数が全国平均より長くなっていますが、これはリハビリテーション病院のベッドが空くまでの転院待ち、退院後の状態に合わせた自宅の改修、装具の作成等に時間がかかる為です。

 

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 処置1なし 定義副傷病なし 80 3.73 5.67 0.00% 58.64
11012xxx04xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 79 1.27 2.66 0.00% 54.24
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 59 6.37 8.52 0.00% 74.12
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 52 2.06 2.54 0.00% 70.31
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置2なし 50 5.52 7.13 0.00% 77.38
<解説>
1位は尿路結石の手術で、腎臓や尿管にできた結石を内視鏡を用いて、レーザー等で結石を破砕し摘出します。2位もESWLと呼ばれる尿路結石症の治療で、体外から結石に向けて衝撃波を照射し、結石を細かく破砕する治療法です。尿路結石症の件数が多いことは当院泌尿器科の特徴です。
3位は前立腺肥大症の手術の為の入院です。当院では2021年より新しい治療である接触式レーザー前立腺蒸散術が常時施行可能となっています。従来の前立腺肥大症手術と同等の効果を得られ、より安全性の高い低侵襲手術が可能となっています。
4位は前立腺針生検の為の入院です。前立腺癌の確定診断のための検査で、治療方針を決めるために必要な検査であり、患者数が多くなっています。
5位は膀胱癌の手術の為の入院です。尿道から膀胱に内視鏡を挿入して癌を切除する内視鏡手術を実施します。
当院泌尿器科では、いずれも在院日数が全国平均よりも短く、ESWLでは日帰り手術にも対応しています。

 

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 (子宮筋腫等に対する腹腔鏡下子宮全摘術等) 107 6.03 6.10 0.00% 45.76
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 (皮様のう腫等に対する腹腔鏡下卵巣部分切除術等) 36 5.25 6.16 0.00% 36.03
120100xx01xxxx 子宮内膜症 (子宮内膜症性のう胞に対する腹腔鏡下卵巣のう腫切除術等、子宮腺筋症に対する腹腔鏡下子宮全摘術) 29 5.45 7.30 0.00% 34.66
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 (帝王切開術) 27 9.81 9.45 0.00% 34.56
120140xxxxxxxx 流産 16 1.63 2.42 0.00% 33.38
<解説>
1位は子宮筋腫等を除去するために腹部に小さな穴を開け、腹腔鏡を入れて中の様子を確認しながら、子宮を全摘出する手術の為の入院です。子宮筋腫の大きさや数・場所によっては開腹手術をすることもあります。2位は卵巣良性腫瘍に対する、卵巣の一部を切除する手術の為の入院です。いずれも平均在院日数は全国平均と比べて短く、早期に退院しています。3位は子宮内膜症の手術による入院です。子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所で発育・増殖する病気で、月経痛・下腹痛等の症状があります。
自然分娩はDPC対象外であるため、上記集計には含まれませんが2020年度の当院の分娩患者数は195件(前年度147件)と、周産期の入院も多く受け入れております。4位の「胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術」とは、主に帝王切開で出産した患者です。5位には流産が入っており、ほとんどが手術を実施しています。

 

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 35 7.86 9.12 2.86% 62.69
080010xxxx0xxx 膿皮症
処置1なし
31 8.32 12.87 3.23% 65.48
080190xxxxxxxx 脱毛症 3.38
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 6.27
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍
手術あり
処置1なし
処置2あり
45.88
<解説>
1位は帯状疱疹の治療の為の入院です。帯状疱疹は皮膚症状だけでなく、発熱や頭痛を伴うことがあります。2位は膿皮症の治療の為の入院です。膿皮症は主に細菌の感染で皮膚が化膿してしまう疾患の総称で、抗菌薬の内服や外用、点滴で治療します。1・2位の症例ともに、外来治療もしますが、症状が強い場合は入院治療します。
3位は脱毛症の治療の為の入院です。入院し集中的にステロイド剤を投与するステロイドパルス療法を用いて治療します。4位は新生物の切除の為の入院です。新生物とは、皮膚や皮下組織にできた腫瘍や腫瘤等のことです。また、当院は皮膚の悪性腫瘍に対する手術にも対応しています。5位は褥瘡潰瘍の治療の為の入院です。褥瘡潰瘍とは一般的に「床ずれ」と呼ばれています。体の同じ部位に圧力がかかり続けると褥瘡が発生します。寝たきり等、自身で体を動かすことが困難な患者が多く全国の平均在院日数も長くなっています。

 

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障,水晶体の疾患 手術あり 片眼 120 1.53 2.76 0.00% 75.88
020110xx97xxx1 白内障,水晶体の疾患 手術あり 両眼 26 4.69 4.95 0.00% 77.65

<解説>
白内障片眼の場合に対する水晶体再建術による入院がほとんどを占めます。手術は局所麻酔で、短時間で済むため、患者の希望により日帰りまたは1泊2日の入院としています。日帰りの場合、手術日翌日に眼科外来を受診していただきます。1泊2日の場合、入院当日に手術し、翌日退院となります。また、希望により4泊5日で両眼行うことも可能です。高齢・全身疾患のある患者には、入院をお勧めしています。平均在院日数は全国平均より短く、早期に退院しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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<定義>
胃癌・乳癌・肺癌は治療前、大腸癌・肝癌は術後もしくは治療前の情報をもとに病期分類します。
Stage「0」は集計対象外です。Stage 0とは、癌細胞が粘膜内(上皮細胞内)に留まっている場合です。

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 14 14 1 8
大腸癌 22 16 40 23 12 10 1 8
乳癌 1 8
肺癌 1 8
肝癌 1 8

※ 1:UICC病期分類,2:癌取り扱い規約

<解説>
当院の特徴: 2020年度の5大癌の疾患別症例数は、胃癌46件(22%)、大腸癌126件(60%)、乳癌28件(13%)、肺癌6件(3%)、肝癌4件(2%)、計210です。大腸癌が最も多く、次いで胃癌です。病期分類別症例数は、StageⅠ41件、StageⅡ32件、StageⅢ48件、StageⅣ44件、Stage不明18件、再発22件です。肺癌は、StageⅣが多く、遠隔転移のある高度進行例が多く見られます。
昨年度、大腸癌のStageⅢの症例数が前年度21件と比較し増加しています。同一患者が複数回入院した場合も集計に含まれており、StageⅢの場合、診断入院、治療・手術、化学療法目的入院と複数回入院することがあるためです。
当院では2020年度、下部消化管内視鏡検査を1529件実施し、大腸癌の早期診断・治療につなげております。病期別の治療は、StageⅠでは内視鏡を用いた切除、StageⅡ、IIIでは腹腔鏡下手術や開腹手術での外科的根治手術、すでに多臓器転移を伴うStage IVであっても化学療法や外科的手術を積極的に行い、患者のQOLを高めています。
当院の特徴は地域に根ざした病院であり高齢者の割合が多く占めています。大腸癌一次検診である便潜血検査で陽性者には二次検診である大腸ファイバー検査の重要性を地域に広めてまいりました。また地域医療機関と連携を強化し、便潜血陽性患者さんを積極的に受け入れてきました。一定の頻度で大腸ポリープが診断され、積極的に治療を実施しています。一方、2018年から練馬区胃癌検診(内視鏡検査)が導入され、区内の病院や診療所48施設で実施されています。当院は年間通じて288件の内視鏡検査を実施しました。今後も5大癌の検診、治療を積極的に行います。

用語の説明:「5大癌」とは、現在、日本で発症数が多い5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)です。
「病期分類」とは、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節転移の有無と拡がり、③遠隔転移の有無の3つの要素によって、癌の進行度(Stage)を分類したものです。
StageⅠは、癌の浸潤(広がり)が筋肉の層までで留まり、リンパ節転移がないものです。
StageⅡは、リンパ節転移はないが、筋肉の層を超えて浸潤しているものです。
StageⅢは、癌が浸潤し、リンパ節転移もみられるものです。
StageⅣは、癌の原発部位を超えて、離れた他の臓器へ転移しているものです。

「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合です。
「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が終了した後、再度、自施設で患者を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合です。初回治療後に当院に入院診療・治療する患者も含みます。
「不明」とは、病期分類を定できない場合です。治療前の検査入院中に検査結果が出なかった場合等です。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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<定義>
市中肺炎:病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことです。 院内での発症は含みません。
重症度:年齢・性別や血液中の酸素濃度、脱水症状の有無、意識障害の有無、収縮期血圧等の身体所見に基づき、厚生労働省「令和3年度病院情報の公表の集計条件等について」の重症度分類に従って分類します。

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 23 14.26 78.96
重症 12 21.92 87.75
超重症
不明

<解説>
2019年度に比べ肺炎患者は大幅に減少しています(前年度参考:中等症97件、重症29件)。
COVID-19の流行によって、軽症患者の受診控え、手指消毒やマスク着用に伴う肺炎発症の減少などが寄与したと考えられます(※1)。
当院は呼吸器疾患を専門分野とする医師のもと、患者の状態に応じ呼吸器ケアチームが連携して治療する体制があります。
また、発熱外来やPCR検査を設けるなど、COVID-19感染を疑う患者も含め、肺炎患者の受診・入院体制を強化しています。
※1参考文献 京都大学今中雄一教授著国際学術誌「International Journal of Infectious Disease」2021年5月1日出版

脳梗塞の患者数等

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<定義>
ICD10:疾病及び関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)と呼ばれる疾病の分類です。異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較するため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成しています。※1。

集計対象:2020年4月1日~2021年3月31日の1年間の退院患者のうち、最も医療資源を投入した傷病名のICD10をI63$に分類した患者が対象です。
入院後24時間以内死亡・自費診療・労災・自賠等の医科保険以外の保険を使用した患者は対象外です。
厚生労働省「令和3年度の病院情報の公表の集計条件等について」に従い、患者数が10人未満の場合は「-」と表記します。
集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合、延べ数とします。

※1厚生労働省ホームページ 統計情報・白書>各種統計調査結果>統計情報をご利用の方へ> 「疾病、傷害及び死因の統計分類」より引用

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 63 28.89 78.02 30.00%
その他 18 30.50 79.11 33.00%

<解説>
脳梗塞発症後3日以内の患者が多い傾向は変わりませんが、2019年度に比べ脳梗塞の受け入れが増加しました。また、その他とは発症後3日以上経過した患者です。うち半数以上は救急搬送による入院です。内科と脳神経外科が連携して診察・治療しています。また、2020年9月から脳卒中に対するt-PA療法を開始し、脳の急性期疾患の診療体制を強化しています。当院での治療により症状が落ち着いた後、運動障害等を克服する目的で、リハビリテーション病院へ転院することもあります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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<定義>
1回の入院中の最も手技料が高い手術を対象として集計します。術前日数とは、入院から手術日までの日数、術後日数は手術日から退院日までの日数ですが、いずれも手術当日は含みません。転院率とは、同じ手術をした全患者のうち、診療所やほかの病院に転院した患者の割合です。


外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 176 0.22 1.38 0.00% 67.63
K6335 鼠径ヘルニア手術 42 0.36 1.10 0.00% 68.33
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 36 0.22 1.42 3.00% 60.78
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 30 0.87 4.23 0.00% 53.50
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 22 2.09 5.45 0.00% 74.23

<解説>
最も多く行った手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術でした。上部、下部を合わせて、年間約5000件の内視鏡検査を行っています。下部消化管内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合は、患者の了解を得て、引き続き、ポリープを切除します。
2位、3位は鼠径ヘルニア(2位は従来の前方アプローチ、3位は腹腔鏡下手術です)、4位は胆嚢結石症や胆嚢炎の治療を目的とした手術でした。当院は腹腔鏡手術や内視鏡検査を用いた手術に注力しています。胆石症、虫垂炎、大腸癌、胃癌、ヘルニアに対する手術は、術前検査により腹腔鏡手術の適応を判断しています。腹腔鏡や内視鏡を用いた手術は開腹手術と比較して侵襲が小さいため、術後の痛みが少なく、回復が早く、また、術後の傷も目立ちません。炎症の程度や癌の進行など、病状により従来の開腹手術が有用な場合があり、充分検討し対応しています。また、標準的な治療に対しては従来からクリニカルパスを使用し、術後の平均在院日数は短期間です。利点の多い腹腔鏡下手術ですが、安全に施行するためには技術が必要です。当院では経験豊富な医師が担当し、手術中に腹腔鏡下手術が困難であると判断される場合には、安全性を優先し、速やかに開腹手術に切り替えています。
5位は癌に対する化学療法による治療のため、頸静脈から中心静脈(上大静脈・下大静脈)に向けて中心静脈カテーテル(皮下植込み型ポート)を設置する手術でした。中心静脈カテーテル(皮下植込み型ポート)を設置することにより、点滴等の針刺入のための疼痛の軽減や末梢静脈よりも安定し確実な薬剤の投与が可能となります。外来で化学療法中に中心静脈カテーテル(皮下植込み型ポート)感染等の合併症が生じた際には中心静脈カテーテル(皮下植込み型ポート)抜去術を実施します。


整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿・上腕) 116 3.41 26.91 57.00% 85.29
K0811 人工骨頭挿入術(股) 70 4.89 29.01 59.00% 83.07
K0462 骨折観血的手術(前腕・下腿・手舟状骨) 47 2.70 9.47 9.00% 64.89
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕・下腿) 29 1.00 1.48 0.00% 48.86
K0463 骨折観血的手術(鎖骨・膝蓋骨・足・指) 29 2.03 4.86 3.00% 51.24

<解説>
最も多く行った手術は骨折観血的手術で、1位が大腿・上腕で大腿が110件、上腕が6件と、大腿骨の手術が多く在院日数も比較的長くなっています。3位は前腕・下腿・手舟状骨で前腕が25件、下腿21件、手舟状骨は1件でした。5位に鎖骨・膝蓋骨・足・指が入り、鎖骨が12件、膝蓋骨が4件、足が3件、指は10件でした。同じ手術でも複数の部位が含まれているため、在院日数や転院率等にばらつきがあります。
2位は人工骨頭挿入術(股)でした。人工骨頭挿入術は、折れた骨頭を人工の骨頭に入れ替える手術です。ほとんどは大腿骨頚部骨折であり、高齢の患者さんが転倒して骨折し、救急車で来院されることが多いです。
大腿骨頚部骨折の患者さんが当院退院後もリハビリテーションを継続し、日常生活動作を向上するために、地域のリハビリテーション病院と連携し、地域連携パスを運用しています。そのため、転院率が高くなっています。
4位は骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿)で、前腕が12件、下腿が17件でした。骨折等の治療後に、十分な骨癒合が認められると判断したうえで体内に入れていた金属等を取り除く手術です。


泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 106 0.09 0.14 0.00% 54.05
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 98 0.73 2.09 0.00%  58.95
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 76 0.75 3.16 0.00% 73.93
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 57 1.05 3.49 0.00% 77.30
K841-5 経尿道的前立腺核出術 50 1.00 4.58 0.00% 75.18

<解説>
最も多く行った手術は、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)でした。2位は経尿道的尿路結石除去術(TUL)です。どちらも尿路結石に対する治療です。ESWLは体外から結石に向けて衝撃波を照射し、結石を細かく破砕する治療です。TULは内視鏡を尿道から挿入し、結石を破砕し摘出する手術です。ESWLよりも治療の確実性は高いですが、全身麻酔または腰椎麻酔下で行う手術の為、ESWLに比べて在院日数は長くなります。尿路結石症の手術数が多いことは、当院泌尿器科の特徴です。
3位は経尿道的尿管ステント留置術でした。内視鏡を尿道から尿管へ挿入し、尿管の通過障害に対する治療です。腎機能障害や感染症、疼痛の改善等を目的とするため、緊急で施行することも多い手術です。
4位の膀胱悪性腫瘍手術は膀胱癌に対する手術です。尿道から膀胱へ内視鏡を挿入し、腫瘍を電気メスで切除する手術です。当院は腎臓や尿管、前立腺の悪性腫瘍の手術にも対応しており、腹腔鏡下手術にも対応しています。
5位の経尿道的前立腺核出術(TUEB)は前立腺肥大症に対する手術です。2021年からは前立腺肥大症の手術としては、主に接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)を行っています。


産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 125 1.00 4.07 0.00% 48.44
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 81 0.95 3.36 0.00% 35.46
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 44 1.00 4.18 0.00% 36.32
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 34 1.00 7.82 0.00% 34.82
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他) 19 0.58 0.05 0.00% 33.32

<解説>
前年度に比べ手術件数は増加しました。(前年度産婦人科総手術数 328件 今年度418件)
当科ではほとんどの婦人科良性疾患に対して腹腔鏡手術を適応する事が可能です。
上位3位は全て腹腔鏡による手術です。腹腔鏡手術は開腹手術に比して侵襲が少なく、患者の負担が小さいので、入院期間が短いという利点があります。また、腹腔鏡手術はお腹を開く必要がないことから、腸管が外気にさらされることがなく、術後癒着は少なく腸閉塞などの術後合併症が発生する率が低いとされています。
4位と5位には産科の手術が入っています。「帝王切開術(選択帝王切開)」は最初から帝王切開と決めて手術した件数です。帝王切開の既往のある患者や児頭骨盤不均衡、骨盤位の患者の場合に行います。「流産手術」は、地域の診療所で流産と診断された症例に対する治療も受け入れているため、件数が多いです。
なお、上記を含め、2020年度は195件(前年度147件)の出産に対応しました。

眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 209 0.00 1.01 0.00% 75.65

<解説>
最も多い手術は、白内障に対する水晶体再建術です。白内障とは眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁り、視界が白っぽくかすみ、視力が低下する病気です。加齢に伴い、発生率が高くなります。放置すると失明するおそれがあります。発症すると手術をする以外に治す手段はありません。手術は局所麻酔で、短時間で済むので、患者の希望により片眼の場合は日帰り、または1泊2日の入院としています。4泊5日で両眼行うことも可能です。


内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 152 0.95 1.77 0.00% 66.04
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 35 2.20 8.43 11.00% 74.14
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 17 2.82 6.59 0.00% 81.88
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 12 29.08 29.58 42.00% 87.67
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)

<解説>
内科では内視鏡を用いた治療を重点的に行っています。最も多い手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術です。当院内視鏡センターでは、上部・下部を合わせ年間約4800件の内視鏡検査を実施しています。下部消化管内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合は、患者の了承を得て、引き続きポリープを切除します。高齢患者が多く、安全確保のため1泊入院することがあります。
2位の胆道ステントは、胆管結石などによって胆管が閉塞した場合に、その閉塞を解除するために胆道の狭窄部分にステントチューブを設置し、胆汁の流れをよくする治療法です。3位の内視鏡的乳頭切開術とは、総胆管結石など胆汁の流れを妨げるものを、膵液と胆汁の出口(乳頭部)を切開(拡張)し取り出す為に行う治療です。4位の胃瘻造設術は、嚥下機能の低下などにより口から食事が取れなくなった方に直接胃へ栄養を入れるため、体外から胃に通じる穴をつくる手術です。

循環器内科

 

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術
(その他)
50 3.82 3.16 4.00% 75.86
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 34 2.38 6.82 6.00% 80.53
K5463 経皮的冠動脈形成術
(その他)
21 1.95 1.33 0.00% 74.95
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術
(不安定狭心症)
11 0.00 13.18 0.00% 64.64
K5462 経皮的冠動脈形成術
(不安定狭心症)

<解説>
最も手術数が多いのは心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈ステント留置術・経皮的冠動脈形成術)です。経皮的冠動脈ステント留置術はステントがついたバルーンを腕の血管から心臓の冠動脈まで進め、狭窄部位をバルーンで拡張し、ステントを留置する方法です。経皮的冠動脈形成術はステントがないバルーンで狭窄部位を拡張し修復する方法です。2位は四肢の血管拡張術・血栓除去術です。手あるいは足の血管の狭窄に対し、指の先の方の動脈まで拡張して血流を確保するカテーテル治療です。足の血管が詰まって足の冷えや歩行時の痛み、ひいては壊疽に繋がる下肢閉塞性動脈硬化症などの疾患に対し行う治療です。当院では、これらのカテーテル治療に、365日24時間対応しています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる 21 0.43%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる

<定義>
当院を2020年4月1日~2021年3月31日までに退院した患者のうち、最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群(DPC6桁 130100)、敗血症(DPC6桁 180010)、その他の真菌症(DPC6桁 180035)、手術・術後の合併症(DPC6桁 180040)に分類された患者の、全退院患者数に対する割合を示します。入院の契機となった病名と入院中の主な治療目的の病名が同一の場合と、異なる場合に分けて集計しています。

<解説>
厚労省が公表している2019年度の全DPC対象病院における発症率は、播種性血管内凝固症候群で0.15%、敗血症で0.47%、その他の真菌感染症0.04%、手術・処置等の合併症で0.56%でした。2020年度の全国データが公表されていないので昨年度との比較になりますが当院での敗血症発症率は0.43%であり、全国平均を下回っています。

播種性血管内凝固症候群は、さまざまな重症の基礎疾患により、全身の血管内で血栓ができる病態です。敗血症は細菌が血液中に増殖することにより全身に炎症を起こす病気です。肺炎や尿路感染症、腹膜炎、悪性腫瘍などが原因になります。また、「同一性」とは、入院の契機である疾患と入院中の主な治療目的の疾患(DPC病名)が同一か否かということです。

手術・処置などの合併症には、術後の創部感染や出血、縫合不全などがあります。一定の確率で起こり得るものであり、完全になくすことはできませんが、起こり得る合併症に関しては、事前に十分に説明し、発症が最小限になるように努めています。

更新履歴

2021.9.27

令和2年度 練馬総合病院 病院情報を公表しました。

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