練馬総合病院 脊椎脊髄センターのご紹介
練馬総合病院では、整形外科の中でもお困りの患者さんが特に多い脊椎脊髄疾患の専門的な診療を行うため、令和6年11月より脊椎脊髄センターを設立いたしました。
脊椎脊髄センターの脊椎診療の特徴
・脊椎脊髄外科指導医が在籍
・腰椎のみならず頚椎・胸椎疾患を治療している
・脊椎顕微鏡・内視鏡・ナビゲーション設備がある
・経皮的バルーン椎体形成術(BKP)施行認定施設である
・椎間板酵素注入療法(ヘルニコア)実施可能施設である
・超音波骨破砕器械(より安全な手術が可能)を有する
・東京科学大学(旧東京医科歯科大学)整形外科脊椎グループと連携している
・手術前・後とも当院理学療法士による、患者さん個々に合わせた的確な指導を行っている
_皆様こんにちは、整形外科で脊椎疾患を担当しております脊椎脊髄センター長の湯浅将人(ゆあさまさと)と申します。長年にわたる脊椎専門病院や大学病院での脊椎外科の経験を生かして、患者さんの状態に合わせた治療方法をご提案致します。保存加療はじめ、手術療法に関しても、患者さんとよくお話しし、最も良い治療方法を考えてまいります。
_資格としては、日本整形外科学会認定整形外科専門医の他、日本脊椎脊髄病学会認定の脊椎脊髄外科指導医を有しております。これは一定の脊椎手術経験がなければ取得できない資格となっております。ここ練馬区内ではわずか数名です。
_手術治療においては、より安全に・より正確に行うことをモットーとしております。さらに体に優しい低侵襲手術も施行可能です。当院ではそのための脊椎内視鏡器械や顕微鏡、また脊椎ナビゲーションシステムも兼ね備えております。
_またお困りの方も非常に多い腰椎椎間板ヘルニアに対しては、手術治療の他、傷の残らない新しい治療である椎間板酵素注入療法(ヘルニコア注射)も施行可能です(1泊2日)。昨今非常に多い高齢者の骨粗鬆症に伴う圧迫骨折後の痛みに対しては、高齢者でも施行可能な処置を行っております。超低侵襲手術である経皮的バルーン椎体形成術(BKP)(手術時間約20分程度)で、早期に日常生活に戻ることができるよう、お一人おひとりの背骨の具合を見て診療させていただいております。
_手術のスケジュールに関してもお気軽にご相談ください。また近隣のクリニックの先生方や病院の先生方で脊椎疾患でお困りの際はお気軽にご相談ください。
_少しでも地域の皆様に貢献できればと考えております。よろしくお願いいたします。
2024年11月
当院で扱っている主な疾患とその手術療法
【腰椎疾患】
① 腰部脊柱管狭窄症
② 腰椎椎間板ヘルニア
③ 腰椎変性すべり症・腰椎分離すべり症
④ 腰椎圧迫骨折
⑤ 骨粗鬆症
⑥ 脊柱変形
⑦ 脊髄腫瘍(神経鞘腫・髄膜腫)
⑧ 脊椎転移・病的骨折・切迫麻痺
【腰椎の手術】
① 腰椎後方除圧術(顕微鏡下片側進入両側除圧術)
② 低侵襲腰椎後方椎体間固定術(MIS-TLIF)
③ 内視鏡下・顕微鏡下ヘルニア摘出術(MED法・ラブ法)
④ 低侵襲腰椎前方椎体間固定術(LLIF)
⑤ 経皮的バルーン椎体形成術(BKP)
⑥ 胸腰椎変形矯正術
⑦ 脊髄腫瘍(神経鞘腫・髄膜腫)
【ヘルニコア治療】1泊2日で行います。約15分程度の処置になります。背中から局所麻酔で行える新しいヘルニアの治療です。適応などもございますので、お気軽にお尋ねください。
【頚椎・胸椎】
① 頚椎症性脊髄症・神経根症・筋萎縮症
② 頚椎椎間板ヘルニア
③ 頚椎後縦靭帯骨化症
④ 胸椎黄色靭帯骨化症
【頚椎の手術】
① 頚椎椎弓形成術(ラミノプラスティ)
② 頚椎後方除圧固定術
③ 頚椎前方除圧固定術
④ 頚椎人工椎間板
骨掘削に対しては従来のドリルの他、より安全性を高めた超音波破砕器械(ソノペット)を必要時使用しております。難症例はじめ頚椎胸椎腰椎あらゆるエリアで使用可能となっております。
脊椎疾患にお困りの方、是非ご相談ください。お待ち申し上げております。
脊椎脊髄センター長:湯浅 将人(ユアサ マサト) 外来担当表
専門:脊椎疾患
資格:日本整形外科学会認定専門医・脊椎脊髄病医、日本専門医機構認定整形外科専門医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医、脊椎脊髄外科専門医、難病指定医
医学博士 東京科学大学(旧東京医科歯科大学)整形外科非常勤講師
脊椎脊髄センター担当医師 小宮 悠史(コミヤ ユウジ) 外来担当表
脊椎脊髄センター担当 理学療法士:
主任 橋本健太郎(ハシモト ケンタロウ)、伊藤祐貴(イトウ ユウキ)、志村拓也(シムラ タクヤ)