練馬総合病院

練馬総合病院について

練馬総合病院について

病院の経営方針

医療崩壊、病院崩壊といわれる状況の大きな要因は、信頼関係が崩壊しつつあることです。患者さんが安心して医療を受け、医療従事者が安心して医療を提供するためには、質の高い医療を提供し、相互に信頼することが重要です。その基本として、練馬総合病院は、「医療従事者の意識改革」と「医療における信頼の創造」を2大経営戦略として運営しています。
公益財団法人の重要な業務として、練馬総合病院における実践の成果(失敗も含めて)を広く、内外に発信しております。
信頼関係は、一方的には築けません。患者さん自身にも医療や医療制度を理解する努力をお願いします。

Ⅰ.医療従事者の意識改革

みなさんは、医療を特殊なものと考えてはいませんか?
「医療は生命に関係が深い」業種であることから、そのようにとらえる方が多いのは事実です。しかし、実態は国民皆保険制度が破綻し、急速な高齢化により社会構造は変革しつつあります。

そのような現状において「医療は特殊な職業」との考え方は根本的に考え直す必要があります。そこで、当院では飯田院長自らが意識改革をし、職員の意識改革を推進しています。その実践例をいくつか紹介します。

1.人事考課制度の導入

平成5年4月にまず医局に「職能資格制度」を導入しました。医療界では形式的な平等が言われ、人を評価する事はとかく敬遠されがちです。しかし、それでは努力をした者に報いがありません。むしろ努力した者を高く評価することが実質的な公平なのです。また、そのような評価を通してこそ有能な人材の育成が可能です。人事考課は多段階で客観的におこなっています。評価制度をまず「医局から」導入した事も病院界では特筆すべきことでしょう。平成6年4月からは全職員に職能資格制度を実施しました。
適格年金を退職金制度に導入し、また、全職員に人事考課を反映したポイント制退職金制度を早くから導入しました。適格年金制度廃止を受けて、平成24年から401K制度を導入しました。

2.医療の質向上活動(MQI活動)

新しい時代に求められる病院は、何よりも患者さんに信頼され選ばれる病院でなければなりません。「医療の質向上」と「医療の効率化」の推進は厚生労働省が指摘するところでもあります。当院では平成8年3月、合宿の役職者有志懇談会において職員からその動きが起こりました。質重視の経営、総合的質経営(Total Quality Management: TQM)の導入です。以来、紆余曲折はありましたが、長年活動を継続し、毎年、活動成果発表会には、医療界、品質管理界の方々にご参加いただき、活発な議論をしております。具体的な活動内容は医療の質向上活動のページをご覧下さい。
TQMとしての医療の質向上活動を全国展開するために、全日本病院協会に医療の質向上委員会を設置し、当院が中心となって活動しています。

3.職員教育の充実

毎年、年度の初めに、病院の理念に沿って年間統一主題(MQI活動と共通)を設定し、教育委員会で年度計画をたて、役職者研修と年次別研修そして新入職員研修を実施しています。グループワークを主体として職員「自らが考え」発言出来る場所でもあります。必要に応じて外部講師にも依頼する場合がありますが、当院では院内の管理職自ら講師として共に学ぶ、という独自の展開で行っています。その成果は『病院早わかり読本 第4版』(医学書院 平成23年)として出版し、改訂を繰り返しています。

Ⅱ.医療における信頼の創造

医療不信が高まっている現在、患者さんやその家族と医師を中心とする医療従事者の間に信頼関係が存在しなければなりません。当院では、このようなことへの取り組みとして平成3年には医療福祉相談室を開設しました。また、平成4年には院内に倫理委員会を設置しました。

さらに、飯田院長が委員長(当時)をつとめた「東京都私立病院委員会青年部会」の倫理委員会で、医療従事者(経営者、職員)がどのように考えて医療を提供しているのかを国民や患者さんに意思表明しようと、「医療における信頼の創造」の活動を開始しました。定期的にシンポジウムを開催し、当院の医師や倫理委員がパネリストとして参加しました。シンポジウムなどを通して、患者さんを含む参加者のご意見を参考にして、行動指針・倫理綱領として「私達の病院の目標」を制定し、会員病院に掲示しています。詳細は『病院とのつきあい方』(東洋経済新報社 平成5年)として出版しました。全日本病院協会等においても、この活動を展開しております。

また、平成8年からは治癒が困難な疾患の告知や、リビングウィル(生前意思表示)の希望を受け付けるようになりました。

練馬総合病院の倫理綱領・行動指針として、「私たちの病院の目標」を策定して院内に掲示しています。

練馬総合病院の倫理綱領・行動指針

患者さんにご留意いただきたい「賢い患者になるための10ヶ条」と、それに対応した私たち医療者の心構え「信頼される医療者になるための10ヶ条」を策定し、院内に掲示しています。

賢い患者になるための10ヶ条 信頼される医療者になるための10ヶ条
 1 健康増進、維持あるいは回復に心がける  1 自己の健康管理、啓発、研鑽に心がける
 2 不調、異常に早く気付く  2 患者や業務の異常に早く気付き、対処する
 3 定期的に健康診査をする  3 定期的に自己評価・第3者評価をする(組織と個人)
 4 かかりつけ医を持つ  4 相談、協力、連携できる同僚や医療機関を持つ
 5 異常に気付いたらかかりつけ医に相談する  5 異常に気付いたら原因を究明し、改善する
 6 機能に応じた医療機関を受診する  6 患者の状態に適応した医療を行う
 7 医療機関では、既往・経過・現症・家族歴などを正直に話す  7 患者や家族にわかり易い説明を心がける
 8 希望をはっきり伝える  8 診断・治療の方針と経過をはっきり伝える
 9 医療者の話を理解しようと努力する  9 患者の気持ちや話を理解しようと努力する
10 検査、治療に協力する 10 患者や家族の希望に応える努力をする
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