練馬総合病院

研究

第108回日本泌尿器科学会総会 総会賞受賞(泌尿器科 本郷周)

当院泌尿器科 本郷周医師が第108回日本泌尿器科学会総会 総会賞を受賞致しました。

第108回日本泌尿器科学会総会 総会賞受賞 前立腺癌:基礎部門(2020.12.24)
「カバジタキセル耐性遺伝子発現プロファイルを標的とした難治性前立腺癌克服薬の同定と機能解析」Identification of a novel drug for cbazitaxel-resistant prostate cancer

 

[演者] 本郷 周:1,3
[共同演者] 小坂 威雄:1, 植田 幸嗣:2, 楊井 祥典:1, 安水 洋太:1, 宮崎 保匡:1, 田中 伸之:1, 武田 利和:1, 松本 一宏:1, 水野 隆一:1, 大家 基嗣:1
1:慶應義塾大学, 2:公益財団法人がん研究会がんプレシジョン医療研究センターがんオーダーメイド医療開発プロジェクト, 3:練馬総合病院

 

この度、本郷周医師が第108回日本泌尿器科学会総会賞を受賞しました。日本泌尿器科学会は会員数9000名を誇る泌尿器科医の団体で、毎年開催される総会にて優秀演題が選考されます。題目は「カバジタキセル耐性遺伝子発現プロファイル標的とした難治性前立腺癌克服薬の同定と機能解析」で、難治性前立腺癌に対する新規治療薬をスクリーニングしています。

抗癌剤耐性の前立腺癌は極めて予後不良であり、新規治療戦略の確立は喫緊の課題です本郷医師は、治療抵抗性となった前立腺癌の遺伝子発現パターンを解析し、治療が効かない前立腺癌の性質を、治療が効く性質へ再プログラム化し得る薬剤をコンピューター上でスクリーニングしました。その結果、癌以外の疾患で人へ使用されている2種の薬剤が治療抵抗性前立腺癌再プログラム化薬の性質を持つことを見出しました。さらに細胞実験・動物実験で難治性前立腺癌への有効性を確認しており、今後のさらなるメカニズム解析により臨床試験への橋渡しが期待されます。

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