婦人科低侵襲手術センター
練馬総合病院 婦人科低侵襲手術センターのご紹介
練馬総合病院 婦人科低侵襲手術センターは、女性特有の疾患に対し、身体への負担が少ない低侵襲手術を中心とした最先端の医療を提供しています。子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、骨盤臓器脱といった良性疾患から一部の悪性疾患まで、幅広い疾患に対応しています。
高性能な機器と技術を駆使して質が高く、痛みが少なく、術後の回復が早い身体に優しい治療を実現しています。体表に傷のない経腟内視鏡や2mmの傷を用いた細径腹腔鏡下手術も積極的に行っており、日帰り手術も可能になりました。また、病変が多く大きい、癒着が強い、過去に手術を受けたことがあり他施設で内視鏡手術が困難だと指摘された患者さんの相談にものっています。
当センターでは、手術を行うだけでなく、患者様一人ひとりの状態を丁寧に把握し、最適な治療計画をご提案します。手術前後の不安や疑問にも丁寧にお答えし、円滑に、かつ安心して治療に臨んでいただけるよう、外来、病棟、手術室それぞれの場所で、患者様の心に寄り添い、質の高いチーム医療を提供することを常に心がけています。
センター長からのご挨拶
腹腔鏡下手術に魅せられ、この世界に入り15年が経ち、4000 例以上の手術経験を積んでまいりました。
機器の進歩に伴い低侵襲手術は大きな進歩を遂げ、広く普及浸透してきています。更なる低侵襲化に伴い、携わる医療スタッフに求められる技術や知識も高度となっています。
はじめに患者さんの求めるものが痛みや不安 ・ 不快といった悩みからの解放なのか妊娠希望なのか、あるいは健康寿命の延長なのかを傾聴します。そして ゴールを定めて、その目標に向けて最適な治療法を提案することがスタートです。
「第一に患者さんのために」 をモットーに低侵襲かつ質の高い手術を実現し、練馬総合病院で治療してよかった、紹介してよかったと思って頂けるよう、 日々研鑽を重ねていく所存でございます。
低侵襲手術とは
婦人科低侵襲手術は、従来の開腹手術と比較し傷がとても小さく、痛みも少ないため、術後の回復が早いことが大きな魅力です。一般的に内視鏡手術を指すことが多く、その種類としては『腹腔鏡下手術』『経腟腹腔鏡下手術』『ロボット支援下手術』『子宮鏡下手術』『卵管鏡下手術』などがあげられます。※当院はロボット支援下手術は行っておりません。
使用するカメラやモニターの性能が向上しているため、骨盤深部まで到達し観察が可能になり、質の高い治療が可能になりました。
当院の腹腔鏡手術は、2mmの傷から行う 細径腹腔鏡下手術 に注力しています。傷が小さく目立たず、痛みの少ない治療が実現できています。
おもな適応疾患
子宮筋腫 卵巣嚢腫 子宮内膜症 子宮腺筋症 子宮内膜ポリープ 帝王切開瘢痕部症候群 卵管閉塞や癒着 骨盤臓器脱 など
手術実績
2018年の婦人科腹腔鏡下手術は133件でした。この数字は年々増加しており、2023年には557件、約4倍となりました。都内トップクラスの実績です。
内視鏡手術の専門のトレーニングを経たエキスパートが手術を統括し、これからも質の高い治療を提供し続けていきます。
受診から手術のながれ
外来にて手術日が決定したら、入院日までに『術前検査』『麻酔科外来』『入退院説明』が必要となります。予約の空き状況により、来院回数は最短1回で済むため、仕事や育児で受診回数を減らしたい方や、遠方から来院される患者さまの負担も減らすことが可能です。
センター所属職員のご紹介
婦人科医師
白根 晃(センター長・産婦人科科長代理):婦人科内視鏡技術認定医
田中 誠治(産婦人科医長):婦人科内視鏡技術認定医
森 恵里沙:ダビンチ認定技術取得者
渡邉 沙耶:ダビンチ認定技術取得者
今井 悠:婦人科内視鏡専修医
麻酔科医師
佐久間 貴裕:麻酔科科長、無痛分娩麻酔管理
外来看護師:入院前後患者相談全般
病棟看護師:入院後周手術期看護全般
手術室看護師:術式確認、手術器具管理
薬剤師:手術前後の服薬管理
事務:広報全般、予約管理、診療報酬・術式・データ集積など
その他の活動表明
- 低侵襲手術に関わる職員の教育、人材育成
- 新たに導入する低侵襲手術の検討・審査・承認、臨床倫理専門部会への申請
- 院内で行なわれている低侵襲手術の実施状況(手術成績、患者満足度調査、有害事象など)の把握とより低侵襲且つハイクオリティな手術に向けての検討
- 手術療法についての対外的広報活動(ホームページでの情報提供、近隣病院との連携強化、講演会や学会活動の推進)
- 低侵襲手術に必要な機器の申請・調達支援・調整
- 術式や機器に対する安全性の確認
- 他院で診断及び提案された治療のセカンドオピニオン