練馬医療連携ネットワーク紹介
地域医療連携の必要性
現代の医療では、専門分化・機能分化により、単独の病院で効率的な医療を提供することは困難になっております。患者さんにより良い医療を提供するために、それぞれの役割、機能を分担して診療所と協力しながら、より安心で信頼できる医療体制が必要になります。
医療機関の現状を打開するための方法として、国(厚生労働省)から指針が発表された「地域医療連携」があります。練馬総合病院においても地域全体での医療の質向上と効率化を図るため、2012年3月に地域医療連携システムを導入いたしました。
特徴
同意を得た患者さんの電子カルテ、処方、画像、検査結果などの練馬総合病院での診療情報を、患者さんのご近所のかかりつけ医が診療所に居ながら、いつでも閲覧できます。過去の病歴を即座に把握したり同じ検査や処方を複数回行うのを防ぐなど、医療の質向上に役立ちます。
電話で当院に問い合わせることなく、いつでもCT・MRI・エコーなどの検査や医師を指名した外来診療の予約が可能です。
運用状況
2019年9月現在、連携診療所31か所、登録患者数が約1,140名となっております。なお、診療所で同意を得た患者さんのみ登録しております。
結果と今後について
練馬医療連携ネットワークを構築することで、休日、夜間を問わず、連携施設から簡単に検査・診療予約、検査結果参照ができるようになり、予約から検査・診察、紹介元での結果参照までの一連の流れを実現しました。
今後も地域全体で地域の医療を支えるため、地域医療連携に積極的に取り組んでまいります。