練馬総合病院

診療部

 

脳の病気がご心配ですか?
それなら、脳外科の先生に相談してみると良いですよ。

脳の病気の中で一番多いのは脳卒中で、その原因の大半は生活習慣病(高血圧・糖尿病・高脂血症)だと言われています。ちゃんと健康診断を受けていますか?その結果が悪かったのに放って置いていませんか?
健康状態の不安については、まず信頼できる「かかりつけ医」にご相談なさるのが良いでしょう。

JIN -仁-というテレビドラマを見たことがありますか?
現代の医師が幕末にタイムスリップする話です。主人公の南方仁は東京の大学病院に勤務する脳外科医で、脳腫瘍の手術に明け暮れる毎日でした。江戸時代にタイムスリップしてからも、大工道具や火箸を使って脳外科の手術に取り組みました。更に、コレラの大流行に立ち向かって感染対策をしながら経口補液や点滴による治療を施したり、後には青カビからペニシリンを精製したりと、現代でいう総合診療を行いました。その姿は、我々脳外科医の姿そのままです。日本の脳神経外科医は、神経系統の病気を、その始め(診断)から終わり(リハビリ)まで一貫して担当する、脳神経疾患の総合診療医であると自負しているからです。

人の心がどこにあるのかは、心理学でも哲学でも分からない大きな謎です。でも、脳が損なわれると心も変わってしまうことがあるのは良く知られた事実です。大病をして人生観がまるっきり変わった、という話を聞くことが時々ありますが、そうではなくて、脳の病気や怪我が原因で、その人の人間性や知性や感情、考え方、精神や魂までが変わってしまったり、手足が動かなくなり言葉が話せなくなったりすることがあります。人が変わってしまうなんて、自分が元の自分でなくなるなんて、想像するのも恐ろしいことですね。

脳の病気の原因は生活習慣病の他に、生まれつきのものであったり、ストレスであったり、原因が全くわからない場合も少なくありません。最初は、頭痛やめまいや、手足のしびれ、物が良く見えない、うまく話せない、ものわすれ、など些細なことで気が付くことがあります。
ですから、もし脳の病気が心配になって不安で仕方なくなったら、ぜひ脳外科医に御相談ください。心配なものかどうか、専門医の診察を受けてみれば、きっと安心できます。

 

脳神経外科が担当する病気や怪我は次のようなものです。

*脳血管障害(脳卒中):脳梗塞・脳出血・くも膜下出血

*脳腫瘍

*頭部外傷 :脳挫傷・頭蓋内出血、頭蓋骨骨折、脳しんとう

*老化と認知症 :アルツハイマー型などの認知症、二次性認知症(慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症が原因の場合は手術治療が可能です)

*先天奇形 :水頭症・二分脊椎などの奇形

*機能的疾患 :てんかん・パーキンソン病・片頭痛・顔面けいれん・三叉神経痛・脳脊髄液減少症など

*炎症性疾患 :髄膜炎、脳炎、脳膿瘍、寄生虫、AIDSなど

*脊椎・脊髄疾患 :当院の脊椎脊髄外科専門医と協力して治療します。

 

これらの病気について、検査・診断から手術を含めた最善の治療法、治療後の再発予防まで考えていきましょう。

特に頭痛がご心配ならば、頭痛専門外来(毎週木曜日午後)をご受診ください。

 

それぞれの病気についての最新・正確な情報は、脳神経外科学会の脳神経外科疾患情報ページ(http://square.umin.ac.jp/neuroinf/medical/index.html)をご覧ください。

医師紹介

医師名 役職 専門分野
布目谷 寛 (フメヤ ヒロシ) 医長 脳血管障害 特に脳梗塞・脳出血など
外傷・救急 特に重症頭部外傷など
小児 特にモヤモヤ病など

医師詳細紹介

布目谷 寛 (フメヤ ヒロシ)

医長

経歴 1984年 東京医科歯科大学医学部卒業・医学部付属病院脳神経外科
1990年 秀島病院脳神経外科
1995年 藤崎病院脳神経外科
1997年 アリゾナ大学医療センター脳神経外科
1998年 松井外科病院脳神経外科
2013年 旗の台脳神経外科病院(現:旗の台病院)
2020年 練馬総合病院脳神経外科
専門分野 脳血管障害 特に脳梗塞・脳出血など

外傷・救急 特に重症頭部外傷など

小児 特にモヤモヤ病など
所属学会等 日本脳神経外科学会 専門医・指導医
日本脳神経外科コングレス
日本脳神経外傷学会
日本小児神経外科学会
日本脳神経外科救急学会
日本臨床脳神経外科学会
日本脳卒中学会
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