練馬総合病院

診療部

体外式衝撃波結石破砕装置(ESWL)のご案内

尿路結石とは?

 腎臓から尿管・膀胱・尿道に至る尿の通り路に結石ができる病気で、食生活の欧米化にともない増加しています。結石が尿とともに スムーズに流れ、自然に排出されれば問題はありませんが、腎臓や尿管にとどまると、腰やお腹の激しい痛み・血尿などを起こすことがあります。放っておくと腎臓の機能が低下する場合もあります。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)とは

 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は、音波の一種である衝撃波を体の外から結石に向けて照射し、筋肉や他の臓器を傷つけることなく、結石のみを細かく破砕する治療法です。砂状に破砕された結石は尿とともに自然に体外に排出されます。排出までの時間は患者さんによって異なりますが、数日から1~2週間程度です。無麻酔で行うので、日帰りもしくは1泊2日での治療が可能です。副作用や合併症も少なく、結石治療の第一選択の一つです。

当院では従来からESWLを行ってきましたが、2012年よりスイス ストルツメディカル社製のESWL装置を導入しています。円筒型電磁変換方式の採用により、従来の装置に比べて大きな破砕エネルギーを発生させることができます。また、この装置には、患者様が快適な治療を受けていただけるように様々な工夫がなされています。例えば、治療ヘッドが大型のため、治療中の痛みが小さくなっています。これにより、痛みに配慮して破砕エネルギーを下げることが少なくなり、破砕効率が向上しました。また、治療台が大型であるため、太った患者さんでも安定した治療姿勢を保つことができます。

体外式衝撃波結石破砕術の特徴

  • 体に傷がつきません。
  • 治療時間は短く1時間以内で終わります。
  • 副作用・後遺症が少ない。
  • 日帰りで治療可能であり、退院後すぐに日常生活・職場への復帰が可能です。
  • 高齢の方やほかに病気のある方(高血圧・糖尿病など)でも安心して受けられます。
  • 再発の場合の治療法としても最適です。

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※注意:結石の位置や大きさによっては、治療の前後に、泌尿器科的処置法を併用する場合があります。

 

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