日頃お世話になっている近隣の先生へ
平素より大変お世話になっております。今回、当院産婦人科の特長を改めてご存知頂きたくお手紙差し上げました。お忙しいところ誠に恐縮ですが以下、ご一読いただければ幸いです。今後一層手術に注力してまいりますので引き続き患者さんのご紹介を宜しくお願い致します。
1)ご紹介後早期の手術が可能です。 手術は月曜日から金曜日まで毎日行っております。その時の状況に
もよりますが、ご紹介日に術前検査や手術を説明し、翌週に手術することも可能で
す。急を要する場合は直接電話等でご連絡ください。
2)当日の緊急手術をお受けしています。 異所性妊娠、チョコレート嚢腫、卵巣腫瘍捻転等の付属器の
手術から子宮筋腫や子宮腺筋症による子宮全摘まで対応いたします。
3)手術時間が短く出血も少なく術後回復が早いです。 全ての症例は腹腔鏡技術認定医3名が執刀して
います。このため術後合併症が軽く少ない為、早期離床、早期退院が可能です。
4)入院期間については柔軟に対応いたします。 通常は手術日の前日入院、術後3-4日後の退院となり
ます。但し、疾患や患者さんの状態により、付属器手術では入院期間の短縮の相談に応じます。
また不妊検査目的(卵管通水や癒着剥離)では2泊3日も検討中です。
5)質の高い治療を提供できます。 当院の腹腔鏡手術は卵巣腫瘍や子宮腫瘍の数や大きさの制限は設けて
おりません。また子宮内膜症や既往手術による高度癒着が疑われる症例に対しても、
十分に癒着剥離し、病巣の完全切除を目指しています。尿管、膀胱や直腸への癒着が疑われる
場合は、当該診療科と連携して治療します。ほとんどの症例で腹腔鏡手術を行いますが、悪性腫瘍の
疑いがある場合や子宮筋腫核出後に妊娠を望む場合などは、開腹手術を提案することもあります。
6)子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤に対し現在、主流手術となっている腹腔鏡下仙骨腟固定術を始めました。
腹腔鏡下で子宮を腟上部切断し、腟の前後壁にメッシュを固定し、仙骨の前縦靭帯にメッシュを吊り
上げ固定する方法です。適応(重症度や年齢)が広く、術後数回の診療で治療を完結することが望め
ます。
7)美容面での傷にも留意した手術を心がけています。 通常の腹腔鏡手術では臍に10mm、下腹部に
5mmの傷が3箇所の合計4箇所の傷を要しますが、①疾患の内容次第では、臍の傷を5mmに縮小す
る、②下腹部の傷を2mmにする、③4箇所の傷を3箇所や2箇所に減らす、④臍を避けた傷から手
術するなどが可能です。
術後の経過観察や健診やホルモン治療などの後療法に関しては、患者さんの希望に応じて、ご紹介元の診療でも当院での診療でも対応可能です。
今後とも練馬総合病院産婦人科を宜しくお願い申し上げます。
練馬総合病院 産婦人科
田邊清男、田中誠治、白根晃