練馬総合病院

診療部

胃癌について
手術の準備
手術について
手術後の経過
> 痛みについて
> 食事について
> 術後合併症について
手術後の生活
> 仕事復帰の時期はいつ頃ですか?
> の活動はどのくらい行ってよいのですか?
> 術後の外来通院
> 術後の抗がん剤治療について

胃癌について

当院では、腹腔鏡下胃がん手術を専門とする外科チームが、最新の技術と経験豊富なスキルを駆使して患者さんの治療にあたっています。手術方法について開腹手術に比べて傷が小さく低侵襲である腹腔鏡下手術を積極的に行い、早期の社会復帰を目指しています。

リンパ節転移の恐れの低い早期胃癌に対しては、当院消化器内科にて内視鏡的胃粘膜下層剥離術を行います。

リンパ節転移の恐れがある早期胃癌および進行胃癌に対しては、切除可能であれば、手術が第一選択となります。進行胃癌に対しては、開腹手術の他、腹腔鏡手術を選択しています。安全で過不足のない手術を提供しております。切除標本から最終的な病理組織診断によって病期(ステージ)を決定し適切な治療方法を選択しています。

進行胃癌で遠隔転移がある場合は、基本的には手術による治療ではなく抗がん剤治療を行います。

腹腔鏡下手術は、短い入院期間と少ない痛みという利点があり、当院で施行しております。手術方式の選択、術後の治療方針の選択については、日本胃癌学会の胃癌治療ガイドラインに沿って治療方法を決定しています。治療方針については、外科・内科・多職種で週1回の合同カンファレンスを行い、病状、併存疾患、社会的背景などを総合して治療方針を決定しています。

当院では、高齢者に対する安全な治療に取り組んでいます。

術後のQOL維持のため栄養補助療法を積極的に取り入れています。

治療後の退院支援に力を入れています。

ご自身の疾患に対しての診断や治療についてお悩みの方は、専門医が当院にて十分対応いたします。

患者さんの疑問や不安に寄り添い、丁寧なコミュニケーションとサポートを提供します。

お気軽に当院を受診してください。

手術の準備

手術前の検査を外来通院にて行います。検査後に手術日を外来にて決定いたします。

心疾患、肺疾患、糖尿病など基礎疾患によって必要な術前検査や術前治療が必要になることがあります。

手術を全身麻酔下に行うため入院前に麻酔科外来にて診察があります。

通常は手術の前日に入院する予定です。糖尿病や抗凝固療法中の患者さんは手術の準備のため数日前に入院が必要になることがあります。

手術について

手術時間は4~6時間程度と術式によって幅があります。詳細については患者さんごとに詳しく説明いたします。

入院期間は通常2~3週間程度の予定です。合併症の発生や食事摂取の状態により、入院期間が延長する可能性があります。

手術後の経過

痛みについて

手術翌日から、できるだけ離床することに努めています。無理ない範囲で、上体を起こし座っていただいたり、歩行していただくことが可能と考えます。術後の痛みに関しては、硬膜外麻酔や鎮痛剤などにより可能な限り鎮痛に努めています。

食事について

病状により幅がありますが、食事開始の時期については、通常では手術後数日間の食事を開始しています。流動食から徐々に通常の食事へ増量しますが、食事量増加の過程で一時的に腹痛や嘔吐などが発生し、食事摂取が不安定な時期があります。胃切除によって一回の食事量が減少するため一日の食事回数を4~6回に分割する必要が生じます。胃切除後は、食事量が減少するため術前と比較し1割程度の体重減少が予想されます。術後の食事摂取については、胃切除もしくは胃全摘術によって人によって幅があります。入院中の食事量や食事内容のほか、退院後の食事方法や献立についても食事指導を行います。食事指導がありますので適切な栄養管理が必要になります。

術後合併症について

合併症は手術により発生するもので一定の割合で不可避なものす。術前検査、患者さんの状態、基礎疾患によって合併症の発生に影響があるため、術前に適切に判断し、合併症の発生を低下させることに努めています。

・術直後

肺炎、腸管の縫合不全、腹腔内膿瘍、腸閉塞、吻合部狭窄、肺血栓塞栓症、循環器合併症、呼吸器合併症、

生命にかかわる重篤な合併症、など

・退院後

腸閉塞、吻合部狭窄、体重減少、栄養障害、貧血、ダンピング症候群(食後の冷や汗、動悸、眠気)、胆嚢炎、食欲不振、下痢、逆流性食道炎、腹痛、など

手術後の生活

仕事復帰の時期はいつ頃ですか?

安定した食事摂取ができることが条件ですが、デスクワークの場合は退院後から可能です。

の活動はどのくらい行ってよいのですか?

退院後は、日常生活や運動が可能です。

筋肉トレーニング、水泳、ジョギング、テニス、ゴルフなどの腹圧が上昇するスポーツは術後3~4週間程度、お控えください。

飲酒可能ですが一般的には酔いやすくなる可能性があります。

術後の外来通院

退院後2~3週間後に外科外来にて診察いたします。その後は、3か月おきに採血、6か月おきにCT、12か月おきに胃カメラなどの検査を行う予定です。術後5年経過するまでは上記の定期検査を行う予定です。抗がん剤治療が必要な場合は基本的には外来通院で行います。

術後の抗がん剤治療について

手術により切除した標本から病理組織診断(顕微鏡検査)を行い、最終的な診断と病期(ステージ)が決定されます。ステージによって、抗がん剤治療が必要となった場合は、通院による抗がん剤治療を行う予定です。その場合の内容やスケジュールは患者さんごとに詳しく説明いたします。

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