4階病棟紹介
4階病棟の特徴
4階病棟は整形外科・脳神経外科の混合病棟です。整形外科では大腿骨頸部骨折や膝関節、脊椎・頸椎疾患の手術が行われています。また、脳神経外科では脳血管障害や脳腫瘍にする手術が行われており手術前から手術後の合併症予防、日常生活援助に重点をおいた看護に努めています。
当病棟に入院される患者の平均年齢は75歳を超えており、世界保健機関(WHO)が高齢者と定義しているのが65歳であることから考えても高齢の患者が多い病棟です。高齢者の特徴として、生活習慣が原因となる生活習慣病だけでなく、運動機能や身体機能の低下に伴う様々な疾患を抱えている方が多いこと、また身体や認知機能に個人差が大きいことや、治療の合併症や治療薬の副作用が出やすいことも特徴としてあげられます。厚労省によると、今後も高齢化は急速に進展し2060年時点では 約2.5人に1人が65歳以上の高齢者となる見込みとなっていると報告されています。
そのような中で、私達看護師の役割は周術期を安全に安楽に過ごせるよう援助すること、また早期退院(転院)支援の知識も加えて身につけていく事が必要となります。それには医師はもちろんリハビリ科や薬剤科、地域連携室(医療ソーシャルワーカー)との関わりを密にとり、患者の目標を共有していく事が必要となります。
当病棟では情報共有の場として、チーム医療の充実に向けた他職種カンファレンスを月2回第2.4木曜日に行っています。カンファレンスは医師・看護師・薬剤師・療法士・医療ソーシャルワーカーで構成され患者の情報共有を行っています。情報共有の内容としては、今後の治療方針、患者の現在の日常生活動作について、家族の状況や退院支援進捗状況、薬剤の使用における注意点や効果について等々、共有した情報は夫々の職種が持ち帰り、そこから職種内での情報共有に努めます。
当病棟はチーム医療のコーディネートを学び発揮できる病棟であり、大腿骨頸部骨折においては「大腿骨頸部骨折地域連携パス」の計画管理病院として機能し、役割を担っています。
周手術期からリハビリ期に至るまで幅広い知識と技術が必要とされるため、日々自己研鑽に努めています。そして患者の治療計画に沿った日常生活援助を行い、より入院生活を快適に過ごしていただけるよう職員一同願っております。
4階病棟 中長期目標
看護師一人一人が役割認識を持って看護実践にあたることが出来る
病棟目標
中長期目標を達成するために、知識の向上と病態の理解を深め、患者個々に合わせた支援が出来るよう体制の再構築を継続していく
分割した病棟定性目標
1.患者の個別性を考慮した看護ケアの提供
- 固定チームナーシング体制強化
- 看護ケアを継続していくためのシステムの構築
2.チーム医療の充実を図るための体制の構築
- 他職種とのカンファレンスを充実させる
- リハビリカンファレンスの見直しを行う
- 他職種との連携を強化しチーム医療に参画する
3.働きやすい職場風土の構築
- 教育体制を定着させ職員の能力向上の一助に繋げることが出来る
- インシデントレポートの共有と、与薬、転倒・転落インシデントの低減
- 報告・連絡・相談を密に行う
4.病院経営への参画
- ベッド利用率90%以上
- 在院日数15日以内
- 入院病床全体でのベッドコントロールを行うための体制強化
チーム医療の充実に向けた多職種カンファレンス
リハビリカンファレンス:第2・4火曜日
看護師・理学療法士・作業療法士・言語療法士が一同に集まり、疾患や知識の共有及び入院中、手術予定、手術後の患者さんの情報共有の場としてカンファレンスを開催しています。超高齢化社会を迎えた現在では患者さんの社会背景を踏まえた治療や看護、退院支援が必要となっており、退院調整の場ともなっております。