練馬総合病院

診療科・部門一覧

練馬総合病院 内視鏡センター

センター長挨拶

当内視鏡センターは2007年1月新病院移転から「患者、地域の要望に応えられる内視鏡センターの設立」を目標に掲げ運営を開始しました。当初の内視鏡検査数は年間約1,700件でしたが、職員の協力、地域医療機関からのご紹介、検診の受け入れなど、年々検査件数は増加し、2014年には年間5,000件を越え、新型コロナ感染症の感染拡大下でも感染対策を堅実に行った上で検査・治療を継続し、2023年検査件数は年間約5,700件となりました。
内視鏡検査を受ける前に漠然とした不安を抱き、検査はとてもつらいと考えている患者さんは多いと思います。当内視鏡センターでは安全かつ苦痛の少ない内視鏡検査を効率よく実現できるようにつとめております。検査終了後、「次回内視鏡検査を受けるなら練馬総合病院で」と検査を希望されることを願っています。
内視鏡検査機器は日進月歩で進化しております。当院は、オリンパス社や富士フイルム社の最新の機器を取り揃えています。健診では細径スコープを用いて苦痛を軽減し、検査をうけることができます。精密検査では画質が良いスコープを用いて診断能力を向上させています。大腸内視鏡検査では、肛門から盲腸・終末回腸までを詳細に検査します。膵臓など後腹膜に位置する臓器は超音波内視鏡検査が有効です。ERCP (内視鏡的逆行性胆管膵管造影)などの検査では、肝・胆道系疾患や膵疾患に有用です。特殊なスコープを十二指腸まで挿入し、ファーター乳頭から胆管・膵管に到達して、診断・治療を行います。
検査中の安全性を高めるため、検査前の問診、内服薬の確認、糖尿病や心疾患の有無を確認します。自動患者監視装置を設置し、血圧、脈拍、血中酸素飽和度など検査中の患者さんのモニタリングを行っています。上部消化管内視鏡検査の施行中は患者用モニターを通じてご自身の胃の中を見ることも可能です。
内視鏡画像は電子カルテと直結した画像ファイリングシステムを使用しています。そのため、検査結果を即時確認することも、過去の所見と比較することも可能です。
2012年4月以降、地域の医療機関との医療情報の共有、予約システムを目的とした「練馬医療連携ネットワーク」を開始しています。 本システムを導入しているかかりつけ医が患者さんの同意を得て、検査終了後すぐに当院の画像データを閲覧することが可能となりました。
内視鏡検査に関連した疾患の代表としては 食道は食道癌、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、食道アカラシア、バレット食道など、胃は胃癌、胃粘膜下腫瘍、胃潰瘍、胃MALTリンパ腫、ヘリコバクター関連疾患、慢性胃炎、胃ポリープなど、十二指腸は十二指腸潰瘍、十二指腸癌、十二指腸ポリープ、大腸は大腸癌、大腸ポリープ、大腸憩室、など多くの疾患があります。これらの疾患で精密検査を希望される方、治療を希望される方、練馬区胃癌検診や人間ドック、企業健診などで内視鏡検査を希望される方は、当院内視鏡センターにお声かけください。
内視鏡センター職員は、当院で行っている医療の質向上活動にも参加し、また当院は日本消化器内視鏡学会や日本消化器病学会の認定施設であり、当院には内視鏡専門医、内視鏡技師の資格保有者が多数勤務し、診療技術を向上すべく日々研鑽を積んでいます。
今後も、患者さんや地域の要望にこたえられるように、当院で検査を受けられた患者さんが再び当院での検査を希望されますように職員一同、細心の注意を払い検査を進めてまいります。

 

 

_         練馬総合病院 内視鏡センター長

_         栗原 直人

 

 

 

 

担当医表

午前 松田 今井 栗原 柴山 加藤
吉川 正源 (慶應) 山高 佐々木
石井
(第一のみ)
德山 池田
午後 松田 今井 栗原 柴山 佐々木
德山 正源 吉川 山高 池田
石井
(第一のみ)
(慶應)

この他、24時間365日の緊急内視鏡に対応しています。

 

検査の種類

上部消化管内視鏡検査

食道、胃、十二指腸疾患に対する内視鏡診断とともに早期胃癌の内視鏡的切除を行っています。また、内視鏡的胃瘻造設術なども行っています

下部消化管内視鏡検査

近年、大腸疾患は増加傾向にあります。大腸腺腫症、早期大腸癌の診断および内視鏡的治療を行っています。

胆膵内視鏡検査

総胆管結石症に対する内視鏡治療、胆道系悪性腫瘍による閉塞性黄疸に対する内視鏡治療を積極的に行っています。

気管支鏡検査

患者さんが増加している肺癌を中心に診断を行っています。

ピロリ検査

ピロリ検査についてはこちら

内視鏡

内視鏡センター紹介

 

内視鏡室

当内視鏡センターは検査室3室およびX線透視室が併設してあります。
内視鏡検査システムはオリンパス社製2台、富士フイルム社製1台を導入しました。

 

所有スコープ

 

経鼻内視鏡について

経口から上部消化管内視鏡検査を施行した時に咽頭反射が強く挿入困難により検査を断念された方もおられると思いますが、鼻から極細径内視鏡ができるようになり、この嘔吐反射が極めて少なくなりました。
太さは鉛筆に満たない5-6mmです。

当院では最新の経鼻内視鏡を遅滞なく使用するために計6本取り揃えております。
ほとんどの方は経鼻内視鏡検査を受けることは可能ですが、鼻腔はヒトにより狭くなっていたり、アレルギーの時期には鼻粘膜にむくみがある場合はこの極細径内視鏡が鼻腔を通過できないこともあり、経鼻内視鏡検査をうけることはできません。
当院で内視鏡検査を受ける場合経鼻か経口かを選択できますので、ご不明な点は担当医や内視鏡看護師・技師にお尋ねください。

 

内視鏡の洗浄・消毒について

当院内視鏡センターでは内視鏡検査の安全性を高める上で、内視鏡の洗浄・消毒についても重点を置いています。
日本消化器内視鏡学会および日本消化器内視鏡技師会では内視鏡洗浄・消毒に関するガイドラインを示しています。当院ではこのガイドラインを参考にして内視鏡消毒・洗浄に関するマニュアルを作成し、最新型のオリンパス社内視鏡洗浄消毒装置(OER5)を2台導入しています。

日本消化器内視鏡技師会認定の消化器内視鏡技師免許を保有する者及びその指導を充分に受けたスタッフが洗浄を行っています。スタッフ一同、内視鏡件数の増加にともない、内視鏡洗浄による安全の提供を心がけています。

 

内視鏡検査・治療実績

 

 

スタッフ紹介

常勤スタッフ(2024年4月現在)
医師     :内科2名、外科4名
_       専修医1名
看護師    :4名
臨床工学技士 :1名
臨床検査技師 :2名
_      (専門スタッフのほとんどが日本消化器内視鏡技師会
_       から消化器内視鏡技師の認定を受けています)
受付     :1名

~医療従事者の方へ~
当院の内視鏡センターは、練馬総合病院の理念である『職員が働きたい、働いてよかった、患者さんがかかりたい、かかって良かった、地域が在って欲しい、在るので安心、といえる医療をおこなう』に沿って運営されています。

『職員が働きたい・働いてよかった』を実現するために、以下の事を中心に取り組んでいます。
・センター内の機器管理を通して安全で質の高い医療を提供する環境を整える
・高度化するESDやERCP・EUSに対応するために、機器・処置具に対する知識・技術・経験を高める

当院内視鏡センターに興味のある医療従事者の方は是非一度ご連絡ください。お待ちしています。

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