生理機能検査
心電図検査(安静時、ホルター心電図、マスター負荷心電図、トレッドミル検査)
- 安静時12誘導心電図
手首、足首、胸部に直接電極を取り付け、心臓の電気的活動を波形として記録します。不整脈や電解質異常、心筋の虚血や心筋梗塞などがわかります。
- ホルター心電図(24時間心電図)
携帯型の心電図記録機を用いて日常生活の心電図を24時間記録し、短い時間で捉えきれない不整脈や狭心症などの診断に有用です。当院では、血圧計も装着し、血圧も同時に測定する血圧付ホルタ-心電図検査も行っています。
- マスター負荷心電図
安静時心電図記録後、一定の時間で階段昇降運動を行い、心臓に負荷をかけた後の心電図変化をみる検査です。階段昇降の回数は年齢、性別、体重で決まります。 - トレッドミル検査
ベルトの上を歩きながら心電図をとります。一定の時間で傾斜や速度をかえた運動負荷により、安静時心電図には見られない潜在性の心疾患を診断するものです。この検査は循環器医師が立会いのもと実施します。
血圧脈波検査(ABI・PWV)
腕と足の血圧比や脈波を測定し、足の動脈の詰まりや動脈の硬さの程度をみる検査です。
両腕と両足首に血圧計カフを巻き、血圧測定と同じ要領で加圧し測定します。
24時間血圧検査
携帯型の血圧計を装着し、24時間の血圧を記録する事で、高血圧精査など血圧の日内変動を調べま
す。日中22時までは30分に1回、22時から朝6時まで1時間に1回と詳細に血圧の観察をしていきま
す。
聴力検査
防音の小部屋でヘッドホンを装着し、聞こえた音に答える検査です。左右別々に高さの違う音を出
し、音の聞こえ具合を調べます。補聴器をされている方は、外した状態で行います。
新生児聴性脳幹反応(ABR検査)
音が聞こえると活性化する脳内聴覚経路の電位変動を記録します。当院では新生児の聴力スクリー
ニングとして新生児ABR検査を行っています。
肺機能検査
大きく息を吸ったり吐いたりして、肺の容積や換気能力を調べる検査です。
閉塞性肺疾患の鑑別や術前の呼吸機能を調べるのに有用です。
眼底写真
眼底カメラを用いて眼底の血管や網膜、視神経を観察する検査です。目の病気や動脈硬化の診断、
糖尿病による血管病変の診断に有用です。
睡眠時無呼吸 簡易検査(SAS)
睡眠時の呼吸の状態や血液中の酸素の状態を測定する機器をご自宅にお持ち帰りいただきます。
就寝前に装着し、一晩睡眠を取ることで検査をします。機器の取り付けは簡単に行うことができま
す。
睡眠時無呼吸検査(PSG:ポリソムノグラフィ)
SAS簡易型検査実施後、さらに詳しい検査が必要な場合に行います。一泊入院をしていただき、脳
波や心電図など更に詳細に観察するため細かな機器を取り付けます。睡眠の質を検査し、診断や治
療に役立てます。
呼気NO濃度測定
一定の時間息を吐くことで呼気中の一酸化窒素(NO)を測定する検査です。喘息の補助診断として実
施します。
呼気CO濃度測定
一定の時間息を吐くことで呼気中の一酸化炭素(CO)を測定する検査です。喫煙状況を客観的に評価
することができます。
神経伝導速度検査
皮膚に電極を押し当て神経を電気刺激することで、得られた結果から電気の伝わりと神経の状態を
診断します。
皮膚潅流圧(SPP)検査
調べたい場所にカフを巻いて、血圧測定と同じ要領で加圧し徐々に減圧することで、血流が戻るポ
イントを測定します。創部の前後などの箇所で血管に血流がどの程度あるかなどを調べます。