練馬総合病院糖尿病センター
1 新着記事
2 糖尿病センター設立
3 糖尿病センターの目標
4 糖尿病センターでの診療
5 地中海式健康和食
6 練馬ラディッシュの会(患者会)
7 糖尿病センター医師紹介
8 糖尿病センター職員紹介
9 糖尿病教育認定施設
糖尿病専門医を目指す医師の方へ ―希望者は内視鏡、心カテ手技も習得可能
10 研究活動
新着記事
- 2021.12.28 柳川院長講演動画「糖尿病と食事療法」
(令和3年度 豊島区・北区・板橋区・練馬区合同 糖尿病区民公開講座) - 2021.9.15 9月糖尿病教室の講義内容変更のお知らせ
- 2021.08.19 8/25糖尿病教室中止のお知らせ
- 2021.06.07 6/23糖尿病教室中止のお知らせ
- 2021.05.20 柳川院長の最新の糖尿病研究が医学研究会のHPで紹介
- 2021.05.14 5/26糖尿病教室中止のお知らせ
- 2021.04.12 柳川院長の最新の糖尿病研究が医学研究会のHPで紹介
- 2020.05.28 6/24糖尿病教室中止のお知らせ
- 2020.04.27 5/27糖尿病教室中止のお知らせ
- 2020.02.28 第15回地中海料理教室を開催しました。
- 2019.09.28 第14回地中海料理教室を開催しました。
- 2019.04.02 当院の調査「特定健康診査受診者での糖尿病発症要因の検討」が練馬区のHPに掲載されました。
練馬総合病院糖尿病センター設立
糖尿病患者さんは近年増加し、予備軍を含めると2000万人を超えるまでになりました。練馬区の場合は予備軍を含めた糖尿病患者さんは約9万人と推定されます。糖尿病は、自覚症状がなくても、血糖コントロールが不良のまま数年経過すると、網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症等の主に血管障害を中心とした合併症を生じます。早期に専門医による適切な治療を受けることが望まれます。当院では、糖尿病学会専門医と日本糖尿病療養指導士資格を有するスタッフが専門的な糖尿病診療を行っています。
2007年1月新病院開院と同時に糖尿病センターとして、より一層充実した糖尿病診療をできるよう準備しております。
糖尿病センターの目標
「地域住民、医療機関に信頼され、新たな医療情報発信のできる糖尿病センター」
すなわち、地域住民、医療機関に信頼されるべく、質の高い糖尿病診療を実践してまいります。診療の質を評価し、継続的に改善し、地域住民、医療者に向けて成果を公表できるようにしてまいります。また糖尿病専門医、糖尿病療養指導士を育成し、地域の糖尿病医療に貢献していきます。
糖尿病センターでの診療
食事、運動等の指導・教育をはじめ糖尿病のコントロールやあらゆる合併症に対応できる体制を構築しております。医師、糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師、などの多種の専門職が協力して糖尿病医療チームに参加しています。教育入院では、患者さんの状態を評価し、個別に治療計画、教育計画を立て、きめ細かに診療していきます。また当院では地中海式健康和食を推奨しています(次項に記載)
負担になりやすい食事療法・運動療法・薬物療法を、最先端の知識・技術を取り入れながら、患者さんが具体的に実行しやすい形で提供できるよう心がけています。受診された患者さんが地域の診療所で治療を継続できるような便宜も考えています。診療所との連携を深めるための研究会の開催もその一環です。我々が目指すのは、個々の患者さんの特性に合う、より良い治療法を一緒に考え支援していくことです。
- 糖尿病教室
糖尿病を克服するためには糖尿病を知ることが不可欠です。内科医師、管理栄養士、薬剤師、看護師、理学療法士、等医療スタッフがわかりやすく解説します。
参加ご希望の方は(糖尿病教室のご案内(リーフレット))を参照の上、 講義当日に地下1階の講堂にお越しください。入院中の患者さんは病棟の看護師にお申し出ください。申込みは不要です。
皆様のご参加をお待ちしております。
糖尿病教室のご案内(2024年度版に更新しました) - 糖尿病教育入院
血糖コントロールが不良な患者さんを中心に、血糖値の正常化、糖尿病の勉強会、全身の合併症チェックの検査を行います。患者さんの糖尿病歴、これまで受けて来られた治療、合併症の状態を判断して、1-2週間で効率的な治療・教育スケジュールを組みます。 緊急性のある場合や患者さんの都合により、適宜個別の血糖コントロール入院も行っております。 - 外来栄養指導
糖尿病治療に最も大切なのは、食事療法と言っても過言ではありません。管理栄養士が外来にて指導に当たっております。初診患者さんも空いていれば当日栄養指導が受けられます。 - 外来インスリン導入
血糖コントロールが不良でインスリン治療が必要であっても、入院が難しい方には、外来でインスリン治療の導入を行います。また検査技師が自己血糖測定に関して丁寧に説明します。 - インスリン療法
インスリンは血糖値を下げる唯一の体内にあるホルモンです。インスリン療法は体内のインスリンの足りない分を補給する治療です。
しかしインスリンは注射薬しかなく、ペン型の注射器を使用して1日に1~数回注射するものや、24時間持続的に体の中に注入するポンプ型などがあります。ペン型の注射器は携帯に便利で、針もかなり細く痛みを感じにくくなっています。
どちらも正しく自己注射ができるよう入院・外来でもわかりやすく説明しています。 - 血糖自己測定(SMBG)、持続皮下グルコース測定(FGM)
当院では、インスリンやGLP-!受動体作動薬の自己注射を行っている患者さんに対し、血糖自己測定(SMBG)機器を貸し出しています。導入時は検査技師が操作方法の指導をわかりやすく行っております。測定した血糖のデータは、患者さんご自身の自己管理に役立てて頂くようグラフ化したものを印刷してお渡ししています。また、2019年3月より、1型糖尿病の患者さんや重篤な低血糖を起こす2型糖尿病患者さんなどを対象に持続皮下グルコース測定器(FGM)の導入を開始しました。約14日間の血糖の変動を持続的に測定し、患者さんの治療に役立ててもらっています。
主な活動
- 地中海料理教室を定期開催
- 病院食へのとり入れ
- 学会・講演会等での普及活動
第50回糖尿病学の進歩(糖尿病学会主催)での講演
「地中海式健康和食スコア」区民公開講座 東京都区西北部糖尿病医療連携推進検討会
「地中海式健康和食で健康長寿をめざそう」(ポスター)第50回日本薬剤師学会 ランチョンセミナー(ポスター)
「糖尿病治療の新知見~食事療法から薬物療法まで~」
東京国際フォーラムの第二会場(1000名収容)がほぼ満席になりました
当院では地中海式健康和食を推奨しています
糖尿病の食事療法は個別化が必要です。その柱として地中海式健康和食を推奨しています。地中海式食事様式は数多くの医学研究に裏図けられた健康長寿の秘訣です。地中海料理を元に研究されましたが、重要なのは食材選択の優先度です。和食にも適応できますので、「地中海式健康和食」と名付けました。
練馬ラディッシュの会の御案内
当院には糖尿病患者さん「友の会」として、「練馬ラディッシュの会」があります。日本糖尿病協会に加盟しており、公開糖尿病講座等、様々な活動を行っております。この会は糖尿病患者さんとその家族、医療スタッフや糖尿病に関心のある方々が入会しています。お互いに糖尿病に関する正しい知識を得て、情報交換や親睦を図って様々な形で糖尿病治療に役立て、楽しい健康づくりをめざします。
入会を希望される方は、臨床検査科 山﨑までご連絡下さい。
詳細はこちらをご参照ください。 > 練馬ラディッシュの会のご案内
糖尿病センター医師紹介
- 柳川 達生(理事長・院長)
糖尿病診療の充実は、地域の方々に果たさなければならない使命と考えております。職員の力を結集し、よい医療が提供できるように邁進していきます。
外来
火曜日:午後
役職・資格
慶應義塾大学医学部卒業
慶應義塾大学医学部 非常勤講師
日本糖尿病学会専門医・研修指導医、日本内分泌学会専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医・日本甲状腺学会専門医 - 東 宏一郎(糖尿病センター長・副院長・内科科長)
糖尿病診療の基本である、食事・運動習慣の改善は、糖尿病のみならず健康増進・疾病予防につながります。そのため個々の方にあったセミオーダメードの食事・運動指導が行えるように取り組んでいきたいと考えています。
外来
月曜日:午後、 水曜日:午前、 金曜日:午前
役職・資格
慶應義塾大学医学部卒業
日本糖尿病学会専門医・研修指導医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター - 松田 英士(内科医長・統括)
外来
火曜日:午前、 金曜日:午前 - 沼口 隆太郎(内科医長・糖尿病)
外来
火曜日:午前、木曜日:午後 - 佐々木 康裕(内科医長・地域連携)
外来
月曜日:午後、 木曜日:午前 - 田村 理絵(内科医師・インスリンポンプ治療)
外来
月曜日:午前
糖尿病センター職員紹介
- 臨床検査技師
糖尿病のコントロール状態や合併症の兆候、進行状態は『検査』をしてみないと分かりません。私たち臨床検査技師は、糖尿病患者さんが検査結果を客観的に評価し、生活習慣の改善に役立てられるよう、支援をしております。また、当院では自己血糖測定機器や持続皮下グルコース測定を採用しております。これらのデータを活用することで個々の患者さんに合った生活習慣の改善や治療に役立てることに貢献しています。 - 看護師
患者さん一人一人がよりよい生活を送る為に、一緒に治療に取り組んでいきたいと思います。 - 管理栄養士
食事療法のお手伝いをさせて頂きます。糖尿病の食事療法を知っている方、初めて血糖が高いといわれた方、すでに食事療法を実践されている方にもわかりやすい指導を行ってまいります。 - 薬剤師
インスリン製剤が発売されてから約100年近く経ち、現在ではのみ薬や注射薬など、多くの糖尿病の薬が患者さんの症状に合わせて使用されるようになりました。1種類でなく数種類の薬を飲むこともあり、薬によって飲み方や使用方法も様々です。私達薬剤師は、正しい薬の飲み方だけでなくどのように薬が体の中で効いているのか手作りのテキストを使ってご説明し、薬とうまくつき合っていない方、上手に付き合えない方、上手につき合っている方にもよりよい糖尿病治療の理解と実践ができるように皆様を支援してまいります。 - 理学療法士
糖尿病教育入院、糖尿病教室にて運動療法を担当しています。運動の効果、適応、どんな運動が良いか、運動するときの注意点などを紹介し、実際にどんな運動をするか実践も交えて指導を行っていきます。
糖尿病学会認定教育施設
日本糖尿病学会では糖尿病診療を組織的に行い、また糖尿病専門医を育成できる医療施設を「認定教育施設」として認定します。平成19年11月12日、当院は練馬区の医療機関としては初めて認定をうけました。
糖尿病、消化器病、内視鏡専門医をめざす内科医師募集
内科後期研修(サブスペシアリティ―研修)
研究活動に関して
当院は公益財団法人です。すなわち「不特定多数の者の利益の増進に寄与する」ことが求められます。糖尿病センターの役割は「生活習慣病対策の公衆衛生事業」を促進することです。生活習慣病の啓発活度とともに。日常臨床のなかから新たな知見を見出す研究活動の成果を社会に還元するようにしています。一例として、練馬区特定健診受診者6万人超のデータを解析し糖尿病発症に関連する要因を見出しました。この成果は練馬区国保年金課のHPに掲載されております。
またその研究成果は2021年4月より練馬区糖尿病啓発リーフレットにも紹介されました。当院検査科、健康医学センター、内科外来等でも配布しております。その他の最近の研究成果は以下参照ください。若干解説をつけております