練馬総合病院

練馬総合病院について

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採血

 

~採血~

「採血」は、病気の診断や病状の把握のために必要な医療行為です。
基本的には安全性の高い手技ですが、ごくまれに痛みがしばらく続いたり、しびれや皮下血腫などが起きることがあります。医師は、採血によって得られる情報が、採血に伴う危険性より重要であると判断した場合に採血をお勧めしております。

●安全のためご協力ください

◇次に該当する患者さんは、採血前にお申し出ください。
・採血時にご気分の悪くなられる方
・アルコール消毒薬やラテックスにアレルギーをお持ちの方
・乳房切除手術を受けられた方
・血液透析を受けられている方

◇患者間違い防止のため、採血前に「お名前は?」とお聞きして、フルネームを名乗っていただいております。

●採血中の指先の痛みやしびれ

採血は針を刺す行為なので無痛ではありませんが、通常はチクっとする程度です。指先にしびれ感が走ったり、強い痛みを感じた時は、我慢せずにお申し出ください。

◇神経損傷について
肘の血管の近くには、比較的太い神経があります。これらの神経を刺さないよう最大限の注意を払っておりますが、神経と血管の位置関係は個人差が大きいため、ごくまれに神経に針が触れてしまうことがあります。神経損傷は約1万~10万回の採血に1回の頻度で起こるとされています。症状としては手指へ広がるしびれや痛みの持続などで、通常の採血では太い 神経の断裂などの可能性は低く一時的な場合がほとんどです。
神経損傷が起きた場合は、最善の処置を行います。なお、その際の医療は保険診療となります。

●採血後の止血について

針を刺した場所を3分間しっかり押さえて下さい。 特に血液を固まりにくくする薬を服用されている方は、十分な圧迫止血をお願いします。

 

 

● 採血に関するよくある質問

Q.採血がある時、食事は抜かなくてはならないの?

A.採血時に食事を抜く場合と抜かなくてもよい場合があります。採血の目的により異なりますので、食事に関しては担当医の指示に従って下さい。
糖尿病はかつて空腹時採血が定番でした。しかし最近では空腹時の採血は減ってきています。直近の食事の影響をうけないHbA1cで糖尿病のコントロールが判定できるようになったためです。また食後血糖を抑えることが合併症予防に重要であることがわかってきました。そこでお薬を内服して食後に採血していただきます。食後の血糖値が200以上と高い場合は食事の内容を考えなおすようにします。
また糖尿病の薬を内服しないで、長時間、食事をとらないと、コントロールを乱すもとになります。以上の理由により糖尿病ではむしろ食後採血の方が多くなっています。

Q.いつも飲んでいる薬は飲んで良いの?

A.食事を摂取する時は内服して下さい。食事をとらないで採血する時は内服しないことが多くなります。しかし食事を抜く時間が長い場合には高血圧の薬は内服した方よいでしょう。糖尿病の薬の場合は食事をとらないで内服すると低血糖になりえます。すなわちケースバイケースとなりますので主治医にご相談下さい。

Q.こんなに黒い色の血で大丈夫?

A.採血では心臓に戻る静脈血を採っています。動脈血に比べて黒っぽく見えるのが普通です。

Q.今晩お風呂に入っても大丈夫?

A.まったく問題ありません。

採血に関してご不明な点は、遠慮なく検査技師にお尋ねください。

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