インフルエンザウィルスの検査
インフルエンザウイルスは鼻腔や咽頭粘膜の細胞に侵入し、その中で増殖し、呼吸器疾患をひき起こし、感染者が咳、 くしゃみをすると空気中にウイルスを放出し、それを吸入することによって感染します。しかも伝染力はかなり強く、ウイルスは、気温、湿度が下がると感染率が高くなり、これから寒くなる12月~3月にかけてインフルエンザの流行時期といわれています。
インフルエンザウィルスとは・・・
インフルエンザウイルスは、膜の表面が2種類のトゲのような突起で覆われています。 この2種類の突起は、H蛋白、N蛋白と略され、この突起の組み合わせから、インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に分類されます。なかでもA型インフルエンザは、H、N蛋白とも複数の種類がありその組み合わせでさらに分類されます。日本で流行した香港型(H3N2)、とソ連型(H1N1)もA型インフルエンザウイルスでした。 症状 インフルエンザは、かぜとよく混同されますが、かぜは、喉の痛み、鼻水、くしゃみ、咳などが中心で、全身症状はあまりみられませんが、インフルエンザは、寒気、倦怠感、関節痛、頭痛、39℃以上の発熱などの全身症状が強く、喉の痛み、鼻汁などの症状もみられます。 合併症を併発する場合があり、乳幼児では、インフルエンザ脳炎や脳症、高齢者では、肺炎、気管支炎を併発する場合があります。
インフルエンザウイルスの検査法
内視鏡により食道・胃・十二指腸を調べる検査です。当院では鼻から入れる方法(経鼻)と口から入れる方法(経口)の2種類から選べます。(指定日有り)
ウイルスの検査
抗原 ELISA法・・・検体中のインフルエンザウィルスの抗原を、そのまま特異的な抗体で検出検査法
PCR法・・・検体中のインフルエンザウィルスの遺伝子を、数千万倍に増やして検出
ウィルス分離法(ウィルス培養法)・・・検体中のインフルエンザウィルスを鶏卵や細胞中で増やし、ウィルスの性質を確認する方法で時間がかかります。
抗体検査法
特異抗体を測定
抗体は感染一0殻位置四日後に上昇るするため回復期の血液を採取して行ないます。 抗体検査では過去にインフルエンザにかかったことのある人は既にインフルエンザウィルスに対する抗体を持っています。そのシーズンに感染したと判断するには急性期と回復期の抗体かを比べ、回復期の抗体かが上昇した場合に陽性と判定します。
インフルエンザ迅速検査法
この検査方法は、鼻汁や咽頭ぬぐい液を用いて調べる検査でAもBも同時に検査可能で、迅速診断に有効です。 左記の方法は練馬総合病院で行なっている検査法で検査時間は15分で結果がでます。
予防法
○十分な栄養と休養をとる。
○人ごみを避ける。
○室内の乾燥に気をつける。
○マスクの着用。
○手洗いとうがいの励行。
- ワクチンの接種(特に65歳以上の高齢者) インフルエンザウィルスによる脳症と解熱剤については必ず医師に相談してください。