練馬総合病院

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AGA(男性型脱毛症)治療薬

~AGA(男性型脱毛症)治療薬 ~

◇AGAとは

AGA(Androgenetic Alopecia) とは男性型脱毛症のことで、前頭部と頭頂部の頭髪が軟毛化して細く短くなり、最終的には額の生え際が後退し頭頂部の頭髪がなくなってしまう現象です。女性では男性と異なり、頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が薄くなっていきます。日本人男性の約3割で発症するとされ、年齢とともに発症頻度は高くなります。
AGAの発症には男性ホルモンが関係していると言われています。毛髪の成長は、【成長期→退行期→休止期】を繰り返しています。男性ホルモンは髭や胸毛などのヘアサイクルに対して成長期を長くする作用がある一方で、頭部の毛に対しては成長期を短くさせる作用があります。そのため頭髪は十分に成長する前に抜けてしまい、細く短い毛髪が増えることでうす毛が目立つようになります。

◇治療薬

AGAの代表的な治療薬として病院やクリニック等で医師の診察を受け処方してもらう医療用医薬品の飲み薬と、薬剤師の管理・指導のもとご自分の判断で購入できる一般用医薬品の塗り薬があります。
治療をしていく上でAGAと他の脱毛症と区別することが大切です。AGA以外の脱毛症には円形脱毛症や脂漏性脱毛症、機械性脱毛症、抜毛症、薬剤性脱毛症などがあり、それぞれ症状や原因が異なります。AGAの特徴に当てはまる人は以下で紹介する薬で治療を行うことができますが、AGA以外の脱毛症や原因不明の場合は使用することができません。 それでは医療用医薬品であるプロぺシア®(フィナステリド)とザガーロ®(デュタステリド)、一般用医薬品であるリアップ®(ミノキシジル)について紹介します。
なお、フィナステリドとデュタステリドは保険適応とはならない医薬品のため、医療費は全額負担となります。

【飲み薬】

〔フィナステリド〕
AGAの医療用医薬品として一番最初に承認された飲み薬で、原因となる男性ホルモンを産生する酵素のⅠ型の働きを抑えることで抜け毛を減らし、AGAの進行を遅らせます。
通常0.2ミリグラムを1日1回服用します。
成人男性のみ使用でき、子供や女性は飲んではいけません。性欲減退の副作用などが起こることがあります。また、食欲不振、全身倦怠感、皮膚や粘膜が黄色くなるなどの症状が現れた場合は肝機能障害の副作用の可能性がありますので医師、薬剤師に相談して下さい。
〔デュタステリド〕
2015年9月に承認された新しい飲み薬です。原因となる男性ホルモンを産生する酵素のⅠ型とⅡ型の両方の働きを抑えることでAGAの進行を遅らせます。
通常、0.1ミリグラムを1日1回服用します。
注意点はフィナステリドと同様です。

【塗り薬】

〔リアップ®シリーズ〕
一般用医薬品の塗り薬で、毛髪の成長をつかさどる毛包に作用し、細く軟らかくなった毛髪を太い毛髪へと成長させます。
1回1ミリリットルを1日2回、脱毛している頭皮に塗布します。
様々なシリーズがあり、男性と女性で使用できる製品が異なりますが、いずれの製品も20歳以上の人が使用できます。
副作用として頭皮がかぶれたり、かゆくなったりすることがあります。

最後に

AGAの治療には頭皮を清潔に保つことや、バランスの良い食生活、ストレス解消、禁煙なども大切です。
紹介した薬以外にも治療薬がありますので、ご自身に合った治療法を見つけるためにも医師または薬剤師に気軽にご相談ください。

 

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