練馬総合病院

練馬総合病院について

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糖尿病治療薬 =注射薬(インスリン)について=

糖尿病治療薬
=注射薬(インスリン)について=

 

さあ、食欲の秋です。美味しいものがたくさん実る季節です。でも血糖値が気になりますね。
糖尿病の注射薬で『インスリン』という名前を聞いたことはあるけれど、いったいどんなものなのでしょうか。

1.インスリンの働き

インスリンは膵臓で作られるホルモンです。このインスリンには血糖値を正常に保つ他、血液中のブドウ糖を細胞へ送ってエネルギー源にしたり、余ったブドウ糖の形を変えて脂肪や肝臓に蓄えておく働きもあります。

2.インスリンの分泌とインスリン注射しなければならない理由

 

インスリンには少量ずつ常に出ている基礎分泌と、食事のたびに出る追加分泌があります。
1型糖尿病ではインスリンがほとんど出ないため、インスリン注射により基礎分泌と追加分泌を補う必要があります。
2型糖尿病ではインスリンの出る量が少なかったり、インスリンが出てくるのが遅れたりします。食事・運動・飲み薬でも血糖のコントロールができない場合、インスリン注射を行い、正常なインスリン分泌に近づけて血糖をコントロールします。
食事や運動療法で血糖がコントロールされるとインスリンの出方が増えてくることがあり、その場合はインスリンからのみ薬に戻ることもあります。
インスリン注射を始めたら、ずっと使い続けるというわけではありません。

 

3.インスリンの種類と特徴

インスリンは『効き始める時間』と『作用が続く時間の組み合わせ』で様々な種類があります。使用するインスリンの種類・注射する回数と時間は患者さん毎に違います。
注射する時間:
超速効型の入っているものは食事の直前に、速効型の入っているものは食前30分に注射します。
色について:
インスリンには識別カラーというものがあります。使用しているペンやカートリッジを確認してみましょう。

4.最後に

・食事を摂れないとき、体調が悪いとき、インスリン注射を忘れてしまった時などの対応を医師に確認しておきましょう。
・低血糖に注意し、常に砂糖やブドウ糖を携帯するようにしましょう。
・インスリンは光・熱・凍結に弱い薬です。使用中のペンは光と高温をさけて室内で保管(夏の車中は特に注意)し、未使用のものは凍らないように注意し冷蔵庫で保管しましょう。(飛行機では手荷物で機内に持ち込みます)
・時にはインスリンの説明書を読み返して、ご自分の注射方法をもう一度確認しましょう。

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