平成29年度 第22回 「基本の再確認 ―次の段階へ―」
部署 | 区分 | 活動テーマ | 活動概要・活動成果 |
検査科 | 診療技術部 | 検査の内容や注意事項を患者に分かりやすく伝える | 患者への予約検査の事前説明は、医事課職員や外来看護師が独自で作成した検査予約票を利用している。実際に使用している部署にとって使用しやすいものではなく連携も図れていなかった。検査予約票の改訂と、検査の情報提供資料を作成し配布した。関連部署が連携し、検査予約票・予約センターマニュアル・情報提供資料を改訂することができた。 |
内視鏡センター | 診療技術部 | 病棟患者の内視鏡検査を、安全・確実に行うための整備 | これまで病棟看護師の内視鏡検査の事前準備の重要性の認識に差があり、必要な申し送りがされず検査が遅れることが少なくなかった。検査準備不備の件数と内容把握、病棟での検査準備方法の調査を行い、それをもとにチェックリストを作成・運用を開始した。その結果、病棟での検査準備不備が少なくなり検査の遅れが少なくなっただけでなく、検査中の患者管理を安全に行えるようになった。 |
地域連携室・薬剤科 | 診療技術部 | 多職種が連携し退院支援の流れを整備する | 当院の退院調整のシステムにおいて職種間の連携がなかったことが問題であった。退院支援の業務フローに記載されていた職種が医師・看護師・MSWのみで、記載のない職種はそれぞれが退院支援を行っていた。退院支援業務フローの問題点を明確にし、上記職種に加え薬剤師、療法士、医事課が連携した退院支援を行う仕組みを構築した。この活動により、関連職種の連携が強化され、より円滑な退院支援を行えるようになった。 |
リハビリテーション科 | 診療技術部 | 目標設定等支援・管理料の算定件数を増やす | 目標設定支援・管理料は介護保険サービスへのスムーズな移行を目指す目的で新設された。リハビリテーションの目標設定と方向付けを行いその進捗を管理した場合に算定される。当院でもこの算定を関連職種に周知し開始したが、管理料の取り漏れが多くみられた。医師へ説明会を実施、介護保険の有無を把握、目標設定支援・管理シートの作成日の決定、管理料算定の対象者の明確化、医師に管理シートが渡るまでのフローの簡略化を実施した。結果、対策前に比べ管理料の算定件数が増加したが算定できていない事例も多かった。今後も周知できるよう上記対策を継続していく必要がある。 |
看護部 | 看護部 | 入院業務継続のための災害時初動対応の体制を構築する | 当院の「大規模災害発生時の対応マニュアル」に定めのない事項を見直し、懸念事項を洗い出した。病棟外にいる入院患者の安否確認の方法を病棟・各部署と協議し業務フロー図を作成、各部署に必要な応援要員の配置の仕組み作り、非常食の提供体制の構築を行った。災害マニュアルに組み込み、有事の際に各自が役割を認識し行動できるよう周知することが必要である。 |
医事課 | 事務部 | 外来会計における患者さんの待ち時間短縮2 | ①外来会計における患者さんの待ち時間短縮の検証 前年度から医事課での処方箋の保険情報修正と会計混雑ピーク時の会計入力補助体制を考案し実践していた。今回この活動の効果を検証した結果、会計待ち時間は短縮された。 ②品質表による医事課業務の検討 QFD手法と言われる、患者からの要求の洗い出しと医事課職員として患者が何を望んでいるのかを考察し品質表を作成した。今後の課題として、受付・計算・ブロックすべての外来業務と案内や会計内容の説明を実践できるものを育成することが必要であることわかった。 |