練馬総合病院

練馬総合病院について

練馬総合病院について

令和4年度 公益財団法人東京都医療保健協会 練馬総合病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

<全項目共通定義>
集計対象: 2022年4月1日~2023年3月31の1年間の退院患者が対象です。
入院後24時間以内死亡、自費診療・労災・自賠等の医科保険以外の保険を使用した患者は対象外です。
厚生労働省「令和5年度の病院情報の公表の集計条件等について」に従い、患者数が10人未満の場合は「-」と表記します。集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合、延べ数とします。

年齢階級別退院患者数

ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 28 201 336 493 576 702 1126 1258 583

<解説>

本データは、当院を2022年4月~2023年3月までに退院した患者を、年齢階級別で分けたものです。
集計を見ていただいて分かる通り、当院は地域医療を担う中核的病院として幅広い年齢の方に医療を提供しております。
最も多いのは80歳台の患者さんで、入院患者の約4分の1を占めています。2番目に多いのは70歳台、3番目に多いのは60歳台と続きます。
練馬区の65歳以上の高齢者人口は2023年8月1日現在16万人を超えており、今後もさらに高齢化が進んでいくと考えられます。
当院は現在も60歳台以上の患者が入院患者の約7割を占めており、高齢者の受入体制を構築できています。
例えば、入院中のリハビリテーションはもちろん、地域連携室にて、転院あるいは施設のご紹介、自宅へ戻るための在宅医療のご紹介等、退院支援を実施しています。
なお、当院には小児科の入院施設がないため、9歳以下の入院患者が極端に少ないですが、
外来・救急診療においては小児の診察、予防接種等も実施しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード

<定義>
診断群分類:診断群分類とは、患者の病名と提供した医療行為等の組み合わせにより、様々な状態の患者を分類するものです。
DPCコード:上記診断群分類を表す符号です。
転院率とは、同じDPCコードに分類される全患者のうち、診療所や他の病院に転院した患者の割合です。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 137 2.11 2.64 0.00% 65.76
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 76 27.03 21.11 9.21% 87.34
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 52 21.19 13.61 9.62% 81.98  
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)  手術・処置等2-1あり 42 12.79 14.28 0.00% 67.74
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎  手術・処置等2なし 37 5.46 5.70 0.00% 55.24
<解説>
1位はポリープ等の大腸の良性疾患の切除術による入院でした。なお、定義には小腸の良性疾患も含まれていますが、当院では大腸の良性疾患の切除のみ行っています。誤嚥性肺炎、尿路感染症、糖尿病、胃腸炎と続き、内科系疾患に幅広く対応しています。肺炎治療では、患者の状態に応じ、呼吸器疾患を専門とする医師を中心に多職種で構成した呼吸器ケアチームが回診しています。腎臓または尿路の感染症は泌尿器科と、大腸のポリープ等で外科的治療が必要な場合は外科と連携し、診察・治療しています。糖尿病治療ではインスリンなどの薬物療法や食事・運動療法を実施しています。また、血糖コントロールや糖尿病教育をする1週間の糖尿病教育入院も行っています。胃腸炎による入院は、補液や整腸剤などで治療します。全体的に平均在院日数は全国平均と同程度ですが、転院を要することがある誤嚥性肺炎や腎臓・尿路の感染症では、調整に時間がかかることもあり、やや長いです。

 

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 75 24.88 17.54 2.67% 85.65
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査を伴うもの 45 3.04 3.04 0.00% 72.87
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置なしまたは心臓カテーテル法による諸検査等を伴うもの 40 3.05 4.26 0.00% 74.70
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 30 34.17 21.11 10.00% 87.67
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査と血管内超音波検査等を伴うもの 26 3.38 3.22 0.00% 72.65
<解説>
循環器内科では心臓や血管に関する疾患を含め多岐にわたって診療を行っています。中でも、狭心症と心不全の入院が多く上位を占めています。狭心症では内服治療か血行再建をするかを評価するため、心不全ではその要因を探るため、心臓疾患の評価のための標準的な検査である心臓カテーテル検査を実施することが多いです。検査結果に応じて、経皮的冠動脈形成術等の血行を再建する手術をすることもあります。狭心症の診断および治療のための検査入院は平均3日、心不全治療のための入院は24日前後です。平均在院日数は全国平均と同程度ですが、心不全では、症例によってはADLや栄養状態の回復や転院調整に時間がかかることもありやや長い場合もあります。また、誤嚥性肺炎も転院調整に時間がかかり、全国平均よりも長くなることがあります。
循環器疾患に限らず、ジェネラリストとして幅広い診療に心がけています。

 

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 220 2.57 2.64 0.00% 69.25
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 108 2.38 4.59 2.78% 67.29
060102xx99xxxx
穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 49 5.67 7.63 0.00% 63.57
060130xx9900xx
食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 41 3.71 7.79 4.88% 78.10
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 36 5.64 6.93 0.00% 60.89
<解説>
1位は大腸ポリープ等の小腸大腸の良性疾患の切除術の為の入院です。下部消化管内視鏡検査にて大腸ポリープが診断された場合、患者から同意を得られている時には同時にポリープを切除し、安全確保の為一泊入院することがあります。また、当日内視鏡的治療ができない患者は、後日再度内視鏡を用いて切除します。2位は鼠径ヘルニアに対する手術の為の入院です。0泊、一泊等の短期間入院によるヘルニア根治術や腹腔鏡下ヘルニア根治術に対応しています。3位は大腸憩室の炎症や出血の治療の為の入院です。大腸憩室は良性疾患ではありますが、大腸憩室炎が悪化すると大腸穿孔、腹膜炎を併発し、手術が必要となる場合があります。また、大腸憩室出血が高度の場合、貧血が進行しショック状態となり、輸血が必要となる場合もあります。4位は上部消化管の潰瘍性疾患(胃・十二指腸潰瘍)、下血・血便などの消化管疾患の治療です。5位は胆のう炎や胆嚢結石症に対する、腹腔鏡を用いた手術の為の入院です。胆石症に併発した総胆管結石を有する患者の場合は、内視鏡治療により総胆管結石を採石後に、手術をする場合があります。手術には腹腔鏡を用いた手術や抗生剤による治療があり、炎症の強さなど患者の状態によって判断します。腹腔鏡下手術は開腹術に比べ手術創が小さく、術後の痛みも少なく回復が早い事が特徴です。
当院の平均在院日数はいずれも全国平均と比べ、同程度または短期間での入院です。また、入退院支援を積極的に行っています。当院では外科的疾患に対する標準的治療はクリニカルパスを使用する場合が多いため平均在院日数が短いことが特徴の一つです。

 

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 132 38.75 26.42 48.48% 85.43
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 35 19.23 20.05 2.86% 73.74
160690xx02xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 経皮的椎体形成術 35 20.97 18.93 5.71% 79.66
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 26 14.38 15.60 0.00% 68.27
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 副傷病なし 26 3.69 5.37 0.00% 50.19
<解説>
整形外科では一般的な外傷による骨折や、骨粗鬆症に伴う股関節・大腿骨骨折の治療の他、脊椎背髄の専門医による治療を多く行っております。また、科の特色としてスポーツ外来や脊椎診療の専門外来も行っており、入院患者数は増加の傾向にあります。(2022年度699件、2021年度685件)
2022年度も股関節・大腿骨の骨折が一番多い症例となっています。折れた骨を正常な位置に戻しプレートまたは髄内釘で固定する「大腿骨骨折観血的手術」および折れた骨頭を人工の骨頭に置換させる「人工骨頭挿入術」の為の入院です。
次に多いのが椎間板の変性でおきる腰部脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症といった脊椎背髄疾患の手術の為の入院です。多くは「後方椎体固定術」といって、腰椎の後方から椎間板を取り除き、そこに自家骨や人工骨を挿入する手術を行っています。その他にも、椎弓の一部を切除し、脊髄の圧迫を解除する「椎弓形成術」なども行っています。
同率2位は胸椎・腰椎の骨折に対し、椎体にセメントを入れ固定する「経皮的椎体形成術」を行う為の入院です。
同率4位は転倒などによる外傷によって起こる鎖骨骨折の治療の為の入院です。骨癒合が見られれば抜釘術も行っています。
1位で転院率が高いですが、要因として平均年齢が高く、自宅へ戻る前に回復期リハビリテーション病院で治療する患者が多い為です。また、平均在院日数が全国平均より長くなっていますが、これはリハビリテーション病院のベッドが空くまでの転院待ち、退院後の状態に合わせた自宅の改修、装具の作成等に時間がかかる為です。※整形外科は労災や事故による入院も多く受け入れていますがここではDPCデータという条件付きの集計値を掲載しているため、除外されています。その為、実際の入院数とは異なります。

 

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx03xxxx
上部尿路結石・上部尿路疾患(良性新生物、のう胞等) 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 148 1.14 2.49 0.00% 54.48
11012xxx02xx0x
上部尿路結石・上部尿路疾患(良性新生物、のう胞等) 経尿道的尿路結石除去術 96 4.35 5.29 1.04% 63.01
110070xx03x0xx
膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 65 7.12 6.85 1.54% 77.46
11012xxx97xx0x 上部尿路結石・上部尿路疾患(良性新生物、のう胞等) その他の手術(経尿道的尿管ステント留置術等)あり 58 3.90 7.20 1.72% 69.24
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺針生検 55 2.00 2.45 0.00% 70.16
<解説>
1位、2位は尿路結石の手術のための入院です。1位はESWLと呼ばれる手術です。体外から結石に向けて衝撃波を照射し、結石を細かく破砕する治療法です。2位はTULと呼ばれる手術です。尿道から内視鏡を挿入し、腎臓や尿管にできた結石をレーザー等で破砕し摘出します。尿路結石症の件数が多いことは当院泌尿器科の特徴です。
3位は膀胱癌の手術のための入院です。尿道から膀胱に内視鏡を挿入して癌を切除する内視鏡手術です。
4位は尿管狭窄に対し、尿管ステント留置術や尿管拡張術のための入院です。尿道から内視鏡を挿入し、狭窄している尿管を拡張し、尿の通過障害を改善させるための入院です。
5位は前立腺針生検のための入院です。前立腺癌の確定診断のための検査です。結果により手術や薬物療法など、その後の治療方針を決定します。

 

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍(子宮筋腫等に対する腹腔鏡下子宮全摘術等) 266 5.65 5.98 0.00% 44.62
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍(皮様のう腫等に対する腹腔鏡下卵巣部分切除術等) 62 4.52 6.04 0.00% 41.76
120100xx01xxxx 子宮内膜症(子宮内膜症性のう胞に対する腹腔鏡下卵巣のう腫切除術等、子宮腺筋症に対する腹腔鏡下子宮全摘術) 58 5.40 7.13 0.00% 38.57
120090xx97xxxx 骨盤臓器脱 手術あり 51 6.00 8.07 0.00% 68.94
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 (帝王切開術) 46 9.98 9.38 0.00% 35.15
<解説>
1位は子宮筋腫等を除去するために腹部に小さな穴を開け、腹腔鏡を入れて中の様子を確認しながら、子宮を全摘出する手術の為の入院です。子宮筋腫の大きさや数・場所によっては開腹手術をすることもあります。患者数は2020年度149名、2021年度203名と年々増加しています。
2位は卵巣良性腫瘍に対する、卵巣の一部を切除する手術の為の入院です。いずれも平均在院日数は全国平均と比べて短く、早期に退院しています。
3位は子宮内膜症の手術による入院です。子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所で発育・増殖する病気で、月経痛・下腹痛等の症状があります。
4位は骨盤臓器脱と言って子宮、膀胱、直腸などの骨盤内の臓器を支える組織が緩み、それらが骨盤内から脱出することで違和感や排尿のトラブルが生じる病気に対して、手術する為の入院です。当院では2020年10月1日に腹腔鏡下仙骨膣固定術の施設基準を届け出ており、以降多くの患者さんの手術を実施しています。
5 位の「胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術」とは、主に帝王切開で出産した患者です。
なお、自然分娩はDPC対象外であるため、上記集計には含まれませんが2022年度の当院の分娩患者数(帝切含む)は222件(2021年度232件)と、周産期の入院も多く受け入れております。

 

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 44 7.91 9.25 0.00% 73.02
080010xxxx0xxx 膿皮症  手術・処置等1なし 42 9.33 13.50 7.14% 65.98
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 17 2.29 5.96 0.00% 56.94
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 3.94
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 7.29
<解説>
1位は帯状疱疹の治療のための入院です。帯状疱疹は皮膚症状だけでなく、発熱や頭痛を伴うことがあります。2位は膿皮症の治療の為の入院です。膿皮症は主に細菌の感染で皮膚が化膿してしまう疾患の総称です。抗菌薬の内服や外用、点滴で治療します。1、2位の症例ともに、外来治療もしますが、症状が強い場合は入院治療します。
3位はその他の新生物、4位は良性新生物の切除の為の入院です。新生物とは皮膚や皮下組織にできた腫瘍や腫瘤等のことです。また、5位は皮膚悪性腫瘍切除術となっており、当院は皮膚の悪性腫瘍に対する手術にも対応しています。
当院皮膚科では、在院日数がいずれも全国平均在院日数よりも短く、外来手術症例にも対応しています。

 

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 275 1.50 2.63 0.73% 76.31
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 30 4.10 4.67 0.00% 79.10
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし 2.50
020240xx97xxx0
硝子体疾患 手術あり 片眼 5.07

<解説>
白内障に対する水晶体再建術による入院がほとんどを占めます。手術は局所麻酔で、短時間で済むため、患者の希望により日帰りまたは1泊2日の入院としています。日帰りの場合、手術日翌日に眼科外来を受診していただきます。1泊2日の場合、入院当日に手術し、翌日退院となります。また、希望により3泊4日、4泊5日で両眼行うことも可能です。高齢・全身疾患のある患者には、入院をお勧めしています。平均在院日数は全国平均より短く、早期に退院しています。

その外、当院には糖尿病センターが設置されており、糖尿病症例が多く、眼科、内科の連携を密に行いながら、糖尿病の治療を包括的に行っております。

 

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 35.75 19.58 33.33% 65.17
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 18.20 8.54 10.00% 80.90
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 11.85
010060×2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 19.98
010060×2992400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1-2あり 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 20.67

<解説>
最も多い入院が、非外傷性頭蓋内血腫、いわゆる「脳出血」の患者さんです。脳出血とは脳内の細い血管が破れて出血することです。出血の原因として、動脈硬化や高血圧などが挙げられます。2位は「頭部外傷」の患者さんです。外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、頭部外傷など幅広く治療を行っています。共に急性期での治療をした後、リハビリテーション病院に転院するケースも多い為、転院率が多少高くなっています。
また、脳梗塞は発症時期、JCS(定義参照)、行った処置等によってDPCコードが約1500通り(総DPCコード4557通り/2022年11月現在)に分岐するため、細かく分かれて集計されていますが、当院では脳梗塞の患者さんも多く治療しています。

 

<定義>
診断群分類:診断群分類とは、患者の病名と提供した医療行為等の組み合わせにより、様々な状態の患者を分類するものです。
DPCコード:上記診断群分類を表す符号です。
JCS:Japan Coma Scaleを指し、日本で主に使用される意識障害の程度を分類するものです。数字が大きいほど、重症を表します。
発症前Rankin Scale:発症前の状態を分類するものです。数字が大きいほど、症状・障害が重いことを表します。0は「まったく症候がない」、1は「症候はあっても明らかな障害はない:日常の勤めや活動は行える」、2は「自覚症状および他覚徴候はあるが、発症以前から行っていた仕事や活動に制限はない状態である」ことを表します。
転院率とは、同じDPCコードに分類される全患者のうち、診療所や他の病院に転院した患者の割合です。
集計対象:2022年4月1日~2023年3月31の1年間の退院患者が対象です。入院後24時間以内死亡、自費診療・労災・自賠等の医科保険以外の保険を使用した患者は対象外です。厚生労働省「令和5年度の病院情報の公表の集計条件等について」に従い、患者数が10人未満の場合は「-」と表記します。集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合、延べ数とします。

 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

ファイルをダウンロード

<定義>
胃癌・乳癌・肺癌は治療前、大腸癌・肝癌は術後もしくは治療前の情報をもとに病期分類します。
Stage「0」は集計対象外です。Stage 0とは、癌細胞が粘膜内(上皮細胞内)に留まっている場合です。

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 10 24 1 8
大腸癌 17 29 27 24 1 8
乳癌 1 8
肺癌 1 8
肝癌 1 8

※ 1:UICC病期分類,2:癌取り扱い規約

<解説>

当院の特徴:患者数が10人未満の場合は、「-」と表記していますが、当院では5大癌すべての治療を行っています。
2022年度の5大癌の疾患別症例数は、胃癌48件(25%)、大腸癌111件(58%)、乳癌21件(11%)、肺癌3件(2%)、肝癌9件(5%)、計192件です。大腸癌が最も多く、当院での5大癌症例のうち約6割を占めており、次いで胃癌です。病期分類別症例数は、StageⅠ30件、StageⅡ41件、StageⅢ32件、StageⅣ55件、Stage不明15件、再発19件です。StageⅣが最も多く、遠隔転移のある高度進行例が多くみられます。
当院では練馬区癌検診や企業検診、人間ドックなど、一次検診や二次検診を積極的に行い、早期診断・早期治療につなげております。2022年度は下部消化管内視鏡検査を1631件実施しました。病期別の治療は、StageⅠでは内視鏡を用いた切除、StageⅡ、IIIでは腹腔鏡下手術や開腹手術での外科的根治手術、すでに多臓器転移を伴うStage IVであっても化学療法や外科的手術を積極的に行い、患者のQOLを高めています。
当院の特徴は地域に根ざした病院であり高齢者の割合が多く占めています。大腸癌一次検診である便潜血検査で陽性者には二次検診である大腸ファイバー検査の重要性を地域に広めてまいりました。また地域医療機関と連携を強化し、便潜血陽性患者さんを積極的に受け入れてきました。一定の頻度で大腸ポリープが診断され、積極的に治療を実施しています。一方、2018年から練馬区胃癌検診(内視鏡検査)が導入され、区内の病院や診療所51施設で実施されています。当院は年間通じて430件の内視鏡検査を実施しました。今後も5大癌の検診、治療を積極的に行います。

用語の説明:「5大癌」とは、現在、日本で発症数が多い5つの癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)です。
「病期分類」とは、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節転移の有無と拡がり、③遠隔転移の有無の3つの要素によって、癌の進行度(Stage)を分類したものです。
StageⅠは、癌の浸潤(広がり)が筋肉の層までで留まり、リンパ節転移がないものです。
StageⅡは、リンパ節転移はないが、筋肉の層を超えて浸潤しているものです。
StageⅢは、癌が浸潤し、リンパ節転移もみられるものです。
StageⅣは、癌の原発部位を超えて、離れた他の臓器へ転移しているものです。

「初発」とは、自施設において、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合です。
「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が終了した後、再度、自施設で患者を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合です。初回治療後に当院に入院診療・治療する患者も含みます。
「不明」とは、病期分類を定できない場合です。治療前の検査入院中に検査結果が出なかった場合等です。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等

ファイルをダウンロード

<定義>
市中肺炎:病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことです。 院内での発症は含みません。
重症度:年齢・性別や血液中の酸素濃度、脱水症状の有無、意識障害の有無、収縮期血圧等の身体所見に基づき、厚生労働省「令和5年度病院情報の公表の集計条件等について」の重症度分類に従って分類します。
なお、2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことにより、当集計についても18歳以上の患者を対象としています。

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 31 20.03 82.65
重症 15 21.80 86.53
超重症
不明

<解説>
2021年度に比べ中等症患者、重症患者は患者数が増加しています(前年度参考:中等症23件、重症10件未満)。公表対象外ですが、軽症・超重症患者も受け入れています。
平均在院日数は中等症、重症ともに前年度より短縮しています。
基礎疾患がある方や年齢が上がるにつれて重症化しやすい傾向があります。
また、当院は呼吸器疾患を専門分野とする医師のもと、患者の状態に応じ呼吸器ケアチームが連携して治療する体制があります。

脳梗塞の患者数等

ファイルをダウンロード

<定義>
ICD10:疾病及び関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)と呼ばれる疾病の分類です。異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較するため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成しています。※1。

集計対象:2022年4月1日~2023年3月31日の1年間の退院患者のうち、最も医療資源を投入した傷病名のICD10をI63$に分類した患者が対象です。
入院後24時間以内死亡・自費診療・労災・自賠等の医科保険以外の保険を使用した患者は対象外です。
厚生労働省「令和5年度の病院情報の公表の集計条件等について」に従い、患者数が10人未満の場合は「-」と表記します。
集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合、延べ数とします。

※1厚生労働省ホームページ 統計情報・白書>各種統計調査結果>統計情報をご利用の方へ> 「疾病、傷害及び死因の統計分類」より引用

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
54 30.85 73.61 33.33%

<解説>
2022年度は発症日から「3日以内」は47件、「その他」は7件でした。当院では脳梗塞発症後3日以内の患者が多く入院しており、入院患者数のうち約9割を占めています。また、その他とは発症後3日以上経過した患者です。脳梗塞の入院患者の6割は救急搬送による入院です。
内科と脳神経外科が連携して診察・治療しています。当院での治療により症状が落ち着いた後、運動障害等を克服する目的で、リハビリテーション病院へ転院することもあります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード
<定義>
1回の入院中の最も手技料が高い手術を対象として集計します。術前日数とは、入院から手術日までの日数、術後日数は手術日から退院までの日数ですが、いずれも、手術日当日は含みません。転院率とは、同じ手術をした全患者のうち、診療所や他の病院に転院した患者の割合です。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 209 0.11 1.15 0.00% 69.77
K6335 鼠径ヘルニア手術 57 0.05 1.16 3.51% 69.63
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 50 0.26 1.30 2.00% 64.74
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 50 1.16 3.80 0.00% 59.58
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 39 3.72 11.13 58.97% 83.54

<解説>
最も多く行った手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術でした。上部、下部を合わせて、年間約5300件の内視鏡検査を行っています。下部消化管内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合は、患者の了解を得て、引き続き、ポリープを切除します。
2位、3位は鼠径ヘルニア(2位は従来の前方アプローチ、3位は腹腔鏡下手術)の治療を目的とした手術でした。3位同率で腹腔鏡下胆嚢摘出術でした。胆嚢結石症や胆嚢炎の治療を目的とした手術です。5位は内視鏡下胃瘻造設術でした。脳梗塞の後遺症等の理由により、嚥下困難となった患者に対し、体外から胃の中に直接栄養剤を流し込むために内視鏡を用いて腹部に小さな穴を開ける手術です。胃瘻造設はパス化しており、胃瘻造設目的で紹介され、当院へ転院し、翌日に内視鏡的胃瘻造設術を行います。胃瘻造設後7-10日後に紹介元の施設や病院に戻ります。そのため、転院率が高くなります。近隣の地域連携医療機関から経口摂取困難な患者の栄養管理目的で、内視鏡的胃瘻造設の依頼件数は増加傾向です。
当院は腹腔鏡下手術に注力しています。胆石症、虫垂炎、大腸癌、胃癌、ヘルニアに対する手術は、術前検査により腹腔鏡下手術の適応を判断しています。腹腔鏡下手術は開腹手術と比較して手術侵襲が小さいため、術後の痛みが少なく、回復が早いなどの特徴があります。術後、早期に離床し、食事摂取開始時期は早く、術後早期退院を目指すことが可能です。また、術後の傷も目立ちません。炎症の程度や癌の進行など、病状により従来の開腹手術が有用な場合があり、事前にカンファレンスにて充分検討します。また、標準的な治療に対しては従来からクリニカルパスを使用し、術後の平均在院日数は短期間です。腹腔鏡下手術は、先に述べたように利点の多い治療ですが、安全に施行するためには技術が必要です。当院では経験豊富な医師が担当し、手術中に腹腔鏡下手術が困難であると判断した場合には、安全性を優先し、速やかに開腹手術に移行します。

 

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿、上腕) 93 3.77 28.29 45.16% 83.89
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 58 2.33 14.86 12.07% 66.07
K0811 人工骨頭挿入術(股) 54 6.59 33.35 46.30% 82.98
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 46 4.28 23.04 10.87% 73.26
K0821 人工関節置換術(股、膝) 35 2.94 24.37 2.86% 75.37
<解説>
2022年度最も多く行った手術は折れた骨を正常な位置に戻しプレートまたは髄内釘で固定する「骨折観血的手術」でした。
部位は大腿が最も多く、次いで上腕です。骨折観血的手術は同じ手術でも複数の部位が含まれているため、在院日数や転院率にばらつきがあります。
2位と4位は脊椎手術です。2位の椎弓形成術は圧迫された神経を開放する手術です。頚椎・腰椎共に手術を行っております。4位の後方椎体固定術は腰椎の後方から椎間板を取り除き、そこに自家骨や人工骨を挿入する手術を行っています。部位は腰椎が多くをしめています。2021年度より脊椎背髄の専門医が入職した事により多くの脊椎背髄手術が行えるようになりました。
3位は人工骨頭挿入術(股)です。折れた骨頭を人工の骨頭に入れ替える方法です。人工骨頭挿入術(股)のほとんどは大腿骨頚部骨折であり、高齢の患者さんが転倒して骨折し、救急車で来院されることが多いです。
5位は人工関節置換術で、変性した関節を人工の関節に置き換える手術です。変形性関節症などの疾患に対して行われます。
当院は、大腿骨頚部骨折の患者さんが当院退院後もリハビリテーションを継続し、日常生活動作を向上するために、地域のリハビリテーション病院と連携し、地域連携パスを運用しています。そのため、転院率が高くなっています。

 

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 148 0.05 0.09 0.00% 54.48
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 98 1.06 2.43 1.02% 63.08
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 92 0.53 3.11 2.17% 74.64
K8036イ
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 65 1.62 4.65 3.08% 77.32
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 33 1.33 4.42 0.00% 76.03
<解説>
最も多く行った手術は、体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)でした。2位は経尿道的尿路結石除去術(TUL)です。どちらも尿路結石に対する治療です。ESWLは体外から結石に向けて衝撃波を照射し、結石を細かく破砕する治療です。無麻酔で行う手術のため日帰り治療が可能です。TULは内視鏡を尿道から挿入し、結石を破砕し摘出する手術です。ESWLよりも治療の確実性は高いですが、全身麻酔または腰椎麻酔下で行う手術の為、ESWLに比べて在院日数は長くなります。どちらの治療法が適しているかは、結石の位置や大きさから判断し、決定します。尿路結石症の手術数が多いことは、当院泌尿器科の特徴です。
3位は経尿道的尿管ステント留置術です。内視鏡を尿道から尿管へ挿入し、尿管の通過障害に対する治療です。腎機能障害や感染症、疼痛の改善等を目的とするため、緊急で施行することも多い手術です。
4位の膀胱悪性腫瘍手術は膀胱癌に対する手術です。尿道から膀胱へ内視鏡を挿入し、腫瘍を電気メスで切除する手術です。当院は腎臓や尿管、前立腺の悪性腫瘍の手術も行っており、開腹手術と比べ侵襲の少ない腹腔鏡下手術にも対応しています。
5位の経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(CVP)は前立腺肥大症に対する手術です。内視鏡を尿道から挿入し、前立腺組織へレーザーを照射し、前立腺を蒸散させながら切除し、尿道を広げ尿の通過障害を改善させる治療です。従来の前立腺肥大症に対する手術よりも出血が少なく、安全性が高い治療です。

 

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 205 1.08 3.78 0.00% 47.84
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 119 1.09 2.94 0.00% 39.54
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 88 1.01 3.74 0.00% 38.32
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 50 1.00 4.04 0.00% 68.60
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 47 2.94 7.47 0.00% 35.62
<解説>
婦人科の手術件数は年々増加しています。
(2019年度婦人科手術件数328件 2020年度418件 2021度499件 2022年度653件)
当科ではほとんどの婦人科良性疾患に対して腹腔鏡手術を適応する事が可能です。
上位3位は全て腹腔鏡による手術です。腹腔鏡手術は開腹手術に比べて侵襲が少なく、入院期間が短いという利点があります。また、腹腔鏡手術はお腹を開く必要がないことから、腸管が外気にさらされることがなく、術後癒着は皆無で腸閉塞などの術後合併症が発生する率が低いとされています。
なお、2023年10月からはお腹を切らない腹腔鏡手術、「経腟的腹腔鏡下手術」を始めます。通常腹腔鏡手術は腹部に小さな穴を開け、腹腔鏡を入れて中の様子を確認しながら手術を行います。しかし経腟的手術は、腟から挿入する事で、腹部に傷跡が残らず、従来の腹腔鏡よりも術後の痛みが少なく、入院期間もさらに短くなり、患者さんの負担を大幅に軽減する事が可能となります。全ての患者さんが対象になるわけではないですが、当院では今後子宮筋腫や卵巣のう腫等の手術に取り入れていきます。
4位は腹腔鏡下仙骨腟固定術です。以前は脱出する臓器や損傷した骨盤支持組織に応じて開腹による仙骨腟固定術や、腟式子宮全摘手術 など多様な術式が選択されてきました。しかし近年、術後疼痛が軽く、早期離床による日常復帰が期待できる腹腔鏡下仙骨腟固定術が学会の推奨する診療ガイドラインに収載されました。当院では2020年10月1日に腹腔鏡下仙骨膣固定術の施設基準を届け出ており、以降多くの患者さんの手術を実施しています 。手術時間が短く術後再発が少ない為、患者さんに好評です。
5位には産科の手術が入っています。「帝王切開術(選択帝王切開)」は最初から帝王切開と決めて手術した件数です。帝王切開の既往のある患者や児頭骨盤不均衡、骨盤位の患者の場合に行います。なお、上記を含め、2022年度は222件(2021年度232件)の出産に対応しました。

 

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 298 0.00 0.74 0.00% 76.56
K279 硝子体切除術 –  –  – 
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない) –  –  –  – 
<解説>
最も多い手術は、白内障に対する水晶体再建術です。白内障とは眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁り、視界が白っぽくかすみ、視力が低下する病気です。加齢に伴い、発生率が高くなります。放置すると失明するおそれがあります。発症すると手術をする以外に治す手段はありません。手術は局所麻酔で、短時間で済むので、患者の希望により片眼の場合は日帰り、または1泊2日の入院としています。3泊4日、4泊5日で両眼行うことも可能です。
なお、水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)は年々増加傾向にあり(今年度298件、2021年度 253件、2020年度209件、2019年度201件)地域病院としての役割を果たしています。

 

内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 139 0.27 1.35 0.72% 66.24
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 24 1.13 11.21 0.00% 79.71
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 12 0.42 13.67 0.00% 84.42
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 11 0.00 1.64 0.00% 64.18
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
<解説>
内科では内視鏡を用いた治療を重点的に行っています。最も多い手術は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術です。当院内視鏡センターでは、上部・下部を合わせ年間約5300件の内視鏡検査を実施しています。下部消化管内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合は、患者の了承を得て、引き続きポリープを切除します。高齢患者が多く、安全確保のため1泊入院することがあります。
2位の胆道ステント留置術は、胆管結石などによって胆管が閉塞した場合に、その閉塞を解除するために胆道の狭窄部分にステントチューブを設置し、胆汁の流れをよくする治療法です。3位の内視鏡的乳頭切開術とは、総胆管結石など胆汁の流れを妨げるものを、膵液と胆汁の出口(乳頭部)を切開(拡張)し取り出す為に行う治療です。5位の胃瘻造設術は、認知症や脳梗塞の後遺症による嚥下機能の低下等で口から食事が取れなくなった場合に直接胃へ栄養を入れるため、体外から胃に通じる穴をつくる手術です。

 

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 26 1.00 1.69 0.00% 74.00
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 17 0.94 1.18 0.00% 75.53
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 11 5.91 8.18 0.00% 83.36
K597-2 ペースメーカー交換術
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)
<解説>
最も手術数が多いのは心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈ステント留置術・経皮的冠動脈形成術)です。経皮的冠動脈ステント留置術はステントがついたバルーンを腕の血管から心臓の冠動脈まで進め、狭窄部位をバルーンで拡張し、ステントを留置する方法です。経皮的冠動脈形成術はステントがないバルーンで狭窄部位を拡張し修復する方法です。3位のペースメーカー移植術は、めまいや失神などの症状を起こす徐脈性不整脈に対して行う治療です。ペースメーカーを体内に植え込み、心筋に電気刺激を与えることで脈拍をコントロールし、心拍数を保ちます。4位は移植したペースメーカーの電池が消耗した際などに交換するための手術です。当院では、これらのカテーテル治療に、365日24時間対応しています。また、循環器医が直接施行するわけではありませんが、循環器内科の患者さんに大腸ポリープが見つかれば内視鏡医に内視鏡的大腸ポリープ切除術を依頼し、循環器内科医が主治医として入院管理を行っています。

 

脳神経外科

Kコード 名称 患者 平均
術前日数
平均
術後日数
転院 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 11 4.18 17.64 9.09% 80.36
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント)
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
<解説>
最も多い手術は、硬膜下血腫除去のための穿頭手術でした。硬膜は頭蓋骨のすぐ内側にあり、頭蓋内で脳を覆っている膜です。この硬膜の内側で脳の表面に出血が起こると、血液が固まり血腫となって脳を圧迫し、頭痛や意識障害が生じるため、手術により取り除きます。

 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 10 0.19%
180010 敗血症 同一 14 0.27%
異なる 22 0.42%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる

<定義>

当院を2022年4月1日~2023年3月31日までに退院した患者のうち、最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群(DPC6桁 130100)、敗血症(DPC6桁 180010)、その他の真菌症(DPC6桁 180035)、手術・術後の合併症(DPC6桁 180040)に分類された患者の、全退院患者数に対する割合を示します。入院の契機となった病名と入院中の主な治療目的の病名が同一の場合と、異なる場合に分けて集計しています。

 

<解説>

・播種性血管内凝固症候群・・・さまざまな重症の基礎疾患により、全身の血管内で血栓ができる病態です。
・敗血症・・・細菌が血液中に増殖することにより全身に炎症を起こす病気です。肺炎や尿路感染症、腹膜炎などあらゆる感染症に伴い発生する可能性があります。
・その他の真菌感染症・・・真菌類の感染によって起きる病気の総称です。
・手術・処置などの合併症・・・術後の創部感染や出血、縫合不全などがあります。一定の確率で起こり得るものであり、完全になくすことはできませんが、起こり得る合併症に関しては、事前に十分に説明し、発症が最小限になるように努めています。

この指標は医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきも のとして、重篤な疾患である、播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、入院契機病名(DPC6桁 レベル)の同一性の有無を区別して症例数と発生率を示したものです。

当院は、敗血症の内訳として別の病気で入院後に敗血症を発症した数(異なる)が22件となっていますが、元々尿路感染症や急性胆管炎などの感染症で入院し、入院後に敗血症をきたした患者さんが多くを占めました。

 

更新履歴

2023.9.29

令和4年度 練馬総合病院 病院情報を公表しました。

Copyright © 2020 Nerima General Hospital All Rights reserved.