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シリーズ 医療安全確保の考え方と手法2 FMEAの基礎知識と活用事例[第4版][演習問題付き]

表紙
書籍名 シリーズ 医療安全確保の考え方と手法2
FMEAの基礎知識と活用事例[第4版]
[演習問題付き]
著者名 飯田 修平/編著、金内 幸子/著
出版社名 日本規格協会
発行年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-542-50433-2
目次 第Ⅰ編 総論
1. 医療の安全確保は信頼性手法の活用から
2. 医療安全管理者養成講習会
3. 未然防止手法
4. FMEA とは何か
5. 故障モード
6. FMEA 実施手順の概要
7. FMEA 演習時の留意事項
8. グループワークにおける留意事項
第Ⅱ編 各論
9. FMEA の実施手順
10. FMEA 実施時の留意事項のまとめ
11. FMEA 演習問題
12. FMEA 事例とその後の対策
第Ⅲ編 FMEA の再構築
13. FMEA の問題点
14. 故障モード・影響解析(FMEA 及びFMECA)
15. 米国品質学会(ASQ)およびThe Joint Commission(JC)のFMEA の例
16. FMEA の段階的実施法の提案―危険度についで対策可能性を検討する未然防止
著者よりひとこと 第3版出版後、多くの安全に関する問題が発生した。2020年のCOVID-19蔓延と2022年のロシアのウクライナ侵攻の2大“事件”である。これらにより、今まで進行中の“変革”、“パラダイムシフト”が加速され、従来の基本的考え方を変えざるを得ない状況である。
予測し得ない状況の変化に適切に対応するには、物事の本質を見極めて、目的志向で、合理的、論理的かつ柔軟に考えて行動せざるを得ない。
品質管理(Quality Management)・総合的質経営(TQM)の考え方と方法が有用である。筆者が、30年以上、医療にTQMを展開している理由である。
理論(原理・原則)に基づき、現場で現実に現物で実践(運用)することが目的である。5ゲン主義である。
QM手法の中で、事故の原因究明に、業務フロー(工程)図、RCA(Root Cause Analysis:根本原因分析)、特性要因図、未然防止にFMEA(Failure Mode Effect Analysis:故障モード影響解析)が最適の道具であり、TQMの一環として、質向上、事故防止、安全確保の努力を継続し、筆者等は、医療界に展開している。医療安全に関する品質管理の考え方と手法を体系的に纏めた書がなかったので、教材として、『医療安全確保の考え方と手法』シリーズを出版してきた。①『RCAの基礎知識と活用事例』、②『FMEAの基礎知識と活用事例』(本書)、③『業務工程(フロー)図作成の基礎知識と活用事例』、④『特性要因図作成の基礎知識と活用事例』である。これらを継続的に改訂している。
本書第3版出版後、9年以上経過した。この間、FMEAの考え方と手法に関して大きな変化を加えて、研修会を実施してきた。第4版はこれに対応するためである。また、これを契機に、新たな考え方と手法を導入した(詳細は本書を参照されたい)。継続的改善である。
大きな変更は次の3点である。
1.FMEA導入当初からの懸案であったFMによる影響の発生確率の導入。
2.汎用の医療における不具合様式表改訂版を作成した。
3.付録を削除し、第Ⅲ編 FMEAの再構築を提案した。
FMEAの段階的実施法の提案-危険度から対策可能性を検討する未然防止-
本書が、読者がFMEAを理解し、実践する際の参考になれば幸いである。
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