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医療・介護における個人情報保護Q&A 改正法の正しい理解と適切な判断のために 第3版

表紙
書籍名 医療・介護における個人情報保護Q&A 改正法の正しい理解と適切な判断のために 第3版
著者名 飯田 修平/編著、宮澤 潤、長谷川 友紀、森山 洋/著
出版社名 じほう
発行年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-8407-5502-3
目次 0 改正個人情報保護法・改正マイナンバー法への対応
1 個人情報保護法
2 利用目的の通知方法
3 呼び出し・外来での対応
4 入院患者・面会者への対応
5 家族などへの対応
6 電話での対応
7 院内および職員による個人情報利用
8 第三者への情報提供
9 学会発表時などでの注意事項
10 院内体制と職員への対応
11 外部業者への対応
12 その他の日常業務での注意事項
13 開示に関する注意事項
14 情報漏えい
15 苦情への対応
16 その他・プライバシーマーク
著者よりひとこと 第2版は、2020年改正の一部を反映した。その後、病院、患者・家族、講習会参加者から寄せられた質問と回答を整理し、ITの進展、COVID-19蔓延等の社会情勢の変化に適合させ、2020年改正、2021年改正を反映したのが本書第3版である。公益と個人情報保護、経済活動への個人データの利活用と個人情報保護の均衡、情報銀行、COVID-19への対応等のQ&Aを追加した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に蔓延した3年間に社会情勢が様変わりし、人々の考え方や価値観が変わった。それ以前から進行している社会の変化が、COVID-19を契機に、大きな展開を見せている。個人の権利(人権)と感染拡大防止(公益)との均衡が崩れつつある。個人情報保護法の立法の精神に立ち返って考える好機である。
本書出版の目的は、医療・介護施設が改正法を理解し、個人情報保護に関する諸問題に対応できる能力を涵養する契機となることである。改正個人情報保護法・改正マイナンバー法の逐条解説ではなく、また、ハウツーを示すことでもない。重要なことは、立法の趣旨(原理・原則)と条文を正しく解釈することである。すなわち、品質管理でいう「五ゲン主義(原理・原則に基づいて、現場で、現実に、現物で実践する考え方)」を励行することが必要である。応用問題が発生した場合に、自分で考えて対応することができる。
Q&Aは、実際の相談受付事例、旧版(前著)の事例を改正に基づいて修正、改正法、改正ガイドライン、改正ガイドラインQ&Aおよびそれらに基づいた派生事例、新規事例等々からなる。図表も新たに作成あるいは修正した。資料は改正法に適合させて修正・追記し、また新規に作成した。
問題点を指摘した(詳細は本書を参照)
①本法とガイダンスとの関係
②ガイドラインの複雑な構造
③ガイダンスの体裁
法律家ではない医療・介護関係事業者が、改正個人情報保護法、改正マイナンバー法およびガイダンスを正しく理解し、適切に対応することは極めて困難である。本書出版の目的は法の理解と対応を支援することである。本書を参考にして、改正法およびガイダンスを正しく理解し、適切に判断できるように体制を整えていただければ幸いである。
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