平成20年度 第13回 「伸芽 ―自分ができること―」
部署 | 区分 | 活動テーマ | 活動概要・活動成果 |
医療情報管理室 | 事務部 | DPC情報の分析と活用 | DPC情報を分析・活用し、適切なDPCコーディングを行なうために役立てる情報提供を行う事を目的とし活動した。①肺炎患者の適切なコーディング、IVHを実施した患者の適切な医療資源病名の選択、包括点数の改善②敗血症患者の適切なコーディング、包括点数の改善③適切なコーディングに伴う特定入院期間の延長、包括/出来高差額のマイナス比率の改善 |
リハビリテーション科 | 診療技術部 | 糖尿病運動療法の標準化と普及 | 糖尿病患者の運動療法を組織的に運営していく仕組みを作り、入院患者、外来患者の指導を行う体制の構築し、患者が運動療法を実施し、その継続性と効果を確認する。糖尿病運動療法患者指導数が増加し、運動時間や回数が1ヶ月後に増加し、代謝指標や筋力が1ヶ月後に改善が見られた。また運動に対しての意識や良い感想がえられた。 |
NST委員会 | 委員会 | PEG(胃瘻栄養)の適応・挿入から栄養管理までの標準化 | 経口摂取不能な高齢者に対し、PEGの内視鏡的胃瘻造設から経腸栄養までを標準化し、栄養管理を行うこととした。内視鏡的胃瘻造設パス、栄養管理パスを作成し、標準化した。胃瘻作成、交換を目的とする紹介が増加した。胃瘻造設の全工程が明瞭化することにより、アウトカム、観察項目が看護記録へ反映されるようになった。看護記録の統一により、PEG挿入後の状態確認が容易になった。PEG挿入管理が安全におこなわれ、合併症を早期に予知できるようになった。 |
放射線科 | 診療技術部 | 冠動脈疾患・ASOの早期発見を目指して | 冠動脈疾患・ASOの早期発見し、治療件数の増加を図ることとした。スクリーニング検査、精査であるABI、心臓CT、下肢CTAの件数が増加した。治療であるPCI・PTAの件数が増加した。糖尿病患者においては、高率でASOを発症していることが証明された。 |
内視鏡センター | センター | 大腸内視鏡検査の標準化~FMEAを用いて業務改善を行い、安全を確保する~ | 大腸内視鏡検査を標準化して、安全性の向上と業務の効率化を目指すこととした。 ①カンファレンスで確認できるため、病変部の見逃しがなくなる。(詳細は検討中)②報告書を作成する際に、医師の記憶だけではなく、技師記録用紙で確認できるようになったため、より確実になった。③氏名の誤記入が起こらないように手順の工程を明確にしたため、検体の取扱がより確実になった。④患者さんの状態の変化を確実に観察できるようになった。⑤患者さんに対し、統一した説明ができるようになった。⑥表記にて薬品名・数量を確認するため、誤投与への危険性が少なくなった。 |
化学療法委員会 | 委員会 | 患者を中心とした包括的な化学療法の確立~院内化学療法の標準化~ | 昨年度の看護研究で、安全な外来化学療法を行う目的でFMEA分析し、危険度の高い不具合様式を抽出した。そこで本年は、院内全体でこの危険度の高い不具合様式に対策を講じ標準化し、安全ながん化学療法を実施することとした。 業務が標準化し、情報の一元化のため、「症例登録票」と「経過記録シート」の活用することで、必要な情報、分かりやすい経過となった。看護師による経過記録の統一のため、共通のテンプレートを使用することで、観察項目・看護計画・看護記録の共通評価項目による患者状態を評価した。化学療法委員会からは、患者を中心とした情報の共有により、治療に反映でき、継続看護が可能となったという意見があり、患者の声(看護師による聞き取り)としては、患者が自身の変化について的確に自己表現できるようになったがあった。 |
医事課 | 事務部 | 受付から会計までの流れを円滑にする | 受付カウンター前、自動受付機、自動精算機周り、各診療科受付の混雑の緩和のため、受付から会計までの流れや案内表示等の見直しを行い改善することとした。そして八項目の案内表示を充実させた。患者さんからの問合せについては、診察待ち時間や処置伝票の取扱については減少し、初診の患者さんの受付工程を一項目減らし、総合受付前の混雑も減少した。総合受付前にて受付順番待の時には、一列で並んでもらい総合受付前の混雑を減らすことが出来た。 |
栄養科 | 診療技術部 | 糖尿病栄養指導の強化 | 食事療法に積極的に取り組んでいることを広報することで、患者、他医療機関から当糖尿病センターを評価してもらうことを目標とした。患者参加型盛付け教室は入院患者対象に25名実施した。食事療法に対する知識は改善傾向。アンケートによる食習慣調査は、「自身の食べるご飯の適量」を理解できるようになり、食事バランスに気をつける傾向となった。また病棟看護師対象の食事療法説明会は35名実施した。看護師の「食事療法に対する知識」は改善した。そして公開糖尿病講座としてバイキング形式による食事会を実施し、公開講座、盛付け教室の内容をホームページに掲載した。 |
看護部 | 看護部 | 入院業務を見直し、効率化を図る | 入院業務を見直して効率化を図ることにした。患者基礎情報入力の時間を短縮出来、情報を一元化した。標準看護計画のテンプレートを使用して、患者の個別性にあった計画を立案出来るようになった。入院時看護記録の必要項目の記入が標準化出来たた。入院前に入院生活の案内ができるようになったため、患者の不安や疑問が減ると期待できるのではないかと考える。 |
薬剤科 | 診療技術部 | がん性疼痛に対するオピオイドの使い方 | がん性疼痛に対するオピオイドの使い方を院内で周知し、医療者のオピオイドの基礎的な知識が向上した。また看護師の電子カルテのレスキュー使用時の記録を標準化でき、疼痛評価が記録されるようになった。そしてオピオイドを効果的に使用することにより、患者の痛みをより早く取り除けるようになった。 |